しようね☆]〜すぺしゃるばーすでぃ☆〜

(6)

 

「くすくす…☆だったら、ここですればいーじゃん☆」

 

………は?

 

「ば…ば…ばか!な…ななななに言ってんだよっ!?」

激しくうろたえる俺……と、コレはちょっとまずかったよーだ。

「くすくすくす…☆」

目の前のらいかの表情が見る間に好奇の笑みに変わっていき……

「ねーねー。らいかみた〜い☆」

その大きな瞳をきらきら輝かせ、満面の笑顔で俺を見つめてくる。

……って、じょ…じょーだんではないっ!いくらなんでもそれはシャレなんないって!

とはいえ、ここでさらにうろたえれば、ますますドツボにハマっていくのは、火を見るより明らか。

俺は努めて心の動揺を押さえて、

「あ…あはは…またまた…何言ってんだか…じょーだんも休み休み……」

引きつった笑み浮かべつつ、らいかから目をそらしていく。

だが、

「じょーだんじゃないもん。見たいもん☆」

逃げた俺の視線の先に回り込み、さらにイタズラっぽい笑みで覗き込んでくるらいか。

俺のほっぺを両手で挟みこみ、

「ほらぁ…だって、今日はらいかの誕生日なんだし…なんでも言うこと聞いてくれるって約束じゃん☆」

………したっけ、そんな約束?

一瞬、眉をひそめて戸惑う俺に、

「ね…だから…ほら…らいかも手伝ってあげるから…

言ってらいかは俺を押し倒し…

きゃ〜☆

などとくだらんギャグを飛ばしてる場合ではない。

「うわっ!ちょ…お…おい…らいかぁ……?」

「にひひ☆いーからいーから

非難めいた声を上げる俺に伸し掛かり、らいかはなにやら嬉しそうに俺の身体に手を這わせ…

…ずるっ……ぺろんっ…

スゥエットもろとも、トランクスを足首あたりまでずり下ろす。

下半身が急に寒くなり…

「ひあぁっ!?」

思わず恥ずかしい声を上げてしまう俺。

一方、らいかは、

「んふふ☆」

つつぅ〜☆

含み笑いを口に、Tシャツを捲り上げつつ、俺の胸に舌を這わせ……

「………にひひ☆」

ぎゅ……。

丸出しになって天を衝く俺のものへ手を伸ばし、その柔らかな手のひらで優しく包み込む。

「んあっ……ら…らいか……あ……」

ひんやりとしたらいかの手のひらを感じると同時に…

…りゅっ…りゅっ……

らいかは、手に余る大きさのソレを優しく握り締め……やがて上下に、ゆっくりとしごき始める。

「うあ…ぁぁ…っ…」

急激に…だがじんわりと…。

身体の奥から溢れ出す快感に、俺の頭にぼ〜っと霞がかかっていく……。

……ふわぁぁぁ〜〜☆

もはや何も抵抗する気も起きず、ただ昇りつめていくこの心地よさに身をゆだねようとした…そのとき、

「あ〜、何らいかにさせて気持ちよくなってんのよぉ〜。ちゃんと自分でやんなさい…☆」

「…はぁ…はぁ………え?」

遠くのほうから聞こえてくるよーならいかの不満げな声に、俺は我に返る。

「ほら…☆」

らいかは、脇にだらりと下ろしていた俺の手を取り、ソコヘ持っていくと、

……え?……あ…。

手に手を重ねるようにして俺自身を握らせる。

俺の手のひらに、よく覚えのある感触と温もりが伝わり―――

「……うあ…。」

猛烈な恥ずかしさが込み上げるが、時すでに俺はもう限界寸前……。

「…んんっ!」

意識とは裏腹にソレを強く握り締めてしまう。

また…

ぺろっ……ちゅ☆…ちゅっ☆

さらに激しく胸を攻め始めたらいかの舌の動きに、

びくっ…びくん…っ!

「んうぅ〜っ!」

……気付けば、俺は無意識のうちに、自らのモノを激しくしごいていた。

「んっ…あ………はぁ……はぁ……」

手馴れた動作を幾度か繰り返し……

「んぅっ…!」

いつもの感覚が身体の奥から急激に込み上げてくる。

……うあ。や…やば……。

そんな中、いまだ残る恥ずかしさが達することを拒んでいたが……

「たけあき……すき……好きだよ……

「……っ!?……」

耳元で囁くらいかの声に、閉じた瞼の奥で何かが弾け……

「んああっ!!」

熱い迸りが宙を舞った………。

 

…………こーして……。

不覚……どころではない恥態を、らいかの前で晒してしまった俺……

「えへへ…たけあき…かわいい〜☆」

………い、いや…ちょ…い…今…まとめてる最中なんだからおとなしくしてなさいっ……(真っ赤)。

と…ともあれ……

「えへ☆…コレも嬉しかったし、えへへ……ステキな誕生日…ありがと☆」

……え…?そ…そっか…?それなら…まあ…………

胸元にきらりと輝くレモンイエローを軽く持ち上げ、照れくさそうに微笑むらいかに納得しかけて…

「にひひ☆……今のたけあきの顔も…忘れられないプレゼントになったしね…☆」

……って、やっぱ恥ずかしいよぉぉぉ〜!

胸の内で絶叫し、さらに赤面する俺にらいかは、

ちゅ☆

「………!?」

…もはや言葉もなく……

「………………。」

俺はもぉ、ただじっと真っ赤に染まる顔をうつむかせるしかなかった………。

 

かくて、いろんな意味で心に深く刻み込まれた、らいかのすぺしゃるばーすでぃ☆

…お……おめでと………☆

 

おしまい……(^^;

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