ホワイトルーム・4
Milkey
Night〜帳の降りたサーフライダー〜
(4)
「あは…ありがと……え……っ?」 ぐいっ! 力強く引き起こすその勢いのまま、立ち上がった先生を荒々しく抱きしめる俺。 「え…?や…っ、ちょ…くりも…んぅっ!」 さらに、驚きあわてる先生の唇を強引に奪いながら、細い腰に巻きつかせた両腕に 力を込め……持ち上げるように先生の身体をだっこする。 つま先立ちだった先生の両足が、床から離れ……… 「んっ…んむっ?」 唇を重ねたまま、驚きの表情で目を丸くする先生。 だが俺は構わず、だっこした格好のまま、先生の背後…バスタブの方へ足を踏み出し 、歩みを進め――― 「…んぁっ…あ…な…なに…!?」 こん…っ そこで俺は、抱き上げる力を強め、さらに先生の身体を宙に浮かせると、バスタブの 縁をよけるように、まずは先生の両足を乗り越えさせ… ちゃぷんっ…。 「……え…?…ちょっ…や…っ…」 続いて俺もバスタブの縁を跨いで、 ……ざぶんっ。 満ちた湯面がたゆたい、浸かった四本の足の体積分の湯がバスタブの外に流れ 出る。 「え……?や…ちょ…っと…やだ……な、なにすんの?く…栗本…?」 戸惑いの表情もあらわに、引きつった笑みを浮かべる先生。 もはやすっかり酔いから覚め、さっき言ったことも忘れまくっている様子だが、 むろん、そんなことは通らない。 俺は、わざとしんそこ驚いたような顔を見せ、 「ええ〜?なにすんの…って決まってるじゃん。さっき言ったでしょ?お風呂に入る のいっしょに」 にんまりと笑って言ってやる。 「……え…?なに言ってんの!私そんなこと言ってな…い………」 また、そんな俺の言葉に、顔色を変え抗議の言葉を口にする先生―――だが、 「…………あ゛……………」 その言葉途中で、眉をひそめて、なにやら思いを巡らす仕草を見せ…… やがて、おぼろげな記憶の中に思い当たるフシがみつかったのだろう、 「あ…え、え〜と、いやあの……そ…そんなこと言って…ない…よ…たぶん……。 …あは…はは…」 弱々しい笑みを見せつつ、目をそらす。 だがむろん、そんなことで逃げられるはずもなく、俺は先生の視線の先に回りこみ、 「言いました☆」 「…え…?そ…そぉ…?」 きっぱりはっきり言う俺に怯みつつ、先生は一瞬口をつぐんで、視線を宙に巡らせ ―――――、 「…………」 なにやら必死に続く言葉を探してる様子。 さてさて、今度は何を言い出すのやら……。 「………。」 なんかおもしろそうなので、俺も黙って、しばしそのまま待ってみる。 すると、 「……ん…ん〜…あ☆そ…そうそう!ほ…ほら、その…お風呂入るって言っても、 ふたりともまだ服着たままだし………あ……。」 言いつつ、語尾の部分で浮かぶ先生の悔恨の表情。 そう、このジョーキョーにおいて、最も言っちゃいけない言葉を発して。 「ん〜☆そーだね〜」 待ってましたとばかりに、輝くような笑みで頷く俺。 「…え…?…ちょ……」 危険を察し、じりっと後退する先生…だが、背中がぶつかり、気付いた背後はタイル の壁。 「…え…?…あ……や…」 さらに、にじり寄る俺の動きに伴って、スミっこの逃げ場のない部分に追いやられて いく。 そして、 「じゃ脱がなきゃね」 言いつつ俺は、困惑の色を深める先生を壁に押し付け、右手をつぅ〜っとタンク トップの裾に伸ばしていく。 「……あ…や…そ、そーじゃなくて!え…?あ…だ、だめって…くりも…んむっ…!」 再度、にわかに慌てだす先生を、俺は唇を重ねて黙らせ、 ……づる…づる…っ… 指先で剥がすように、濡れたタンクトップを捲り上げていく。 「…ん…っ?んんっ!んむ…ぅっ!」 唇をふさがれたまま、身をよじってもがく先生だが、前を俺、左右を直角のタイルの 壁に阻まれ、身動きできず、 「んっ!…んあっ…んっ…んふ…ぅ…ん………」 やがて観念したように、少しずつおとなしくなっていく。 そして、先生の抵抗の力が弱まったのを見計らい、俺が唇を離すと、 「んぁ…ふ…ぅ…。…わ、わかったわよ……でも…おフロ…入るだけだからね…」 荒く息つき、不承不承咎めるように言う先生。 ……あーはいはい。 むろん、そんなたわごとを聞くわけにはいかないが、まあ…ここは黙って頷いて おく。 「………ん。」 また、そうこうしてるうちにも、タンクトップは胸元辺りまで捲り上げられていき、 水滴浮かぶ小麦色の肌の上、黒いハーフカップブラに包まれた豊かなバストが あらわになる。 とそこで、俺は一時タンクトップから手を離し、先生の背中に手を回して、 ぷちぷちっ……………………ぱしゃっ…。 戒めを解かれたハーフカップブラが湯面に落ち、黒い帯となって、ゆらゆらと漂う。 そして眼前には、胸元をタンクトップで締め上げられ、よりボリュームを増したような 先生のふくよかな乳房………。 水着の跡をくっきりと残した白いふくらみ。また、その突端は今ついたばかりの水滴 で、薄紅色に輝き…… 「……ん…」 俺はすかさず、流れる水滴を啜るように、その突端に唇を寄せた。 ちゅっ☆ 「は…ぁ…ひあ…んっ!…や…ダメ…お風呂入るだけ…でしょ…」 いやだからそれムリ…。 などと思いつつ、口に含んだ突起を弄びながら、俺はデニムのショートパンツに 手を掛けていく。 ぷちっ…じーっ。 ボタンを外し、ファスナーを下ろして、 「…(ん…っ?)」 だが、水を含んで固くなったデニムが、先生の腰まわりにぴったりと貼り付いて、 なかなか下がってくれない。 「…(ん゛〜〜っ!)……」 くそー、こーなりゃ開いたトコから思いっきりひっぱっちまおーか! 思わぬ障害に業を煮やして、開いたファスナーのところに手をかけ、力技に出よう とする俺…だが、 「んあっ…!も…もぉ…そんなにしたら破れちゃうでしょ……んっ…」 それを見かねた先生は、背中越しに伸ばした手で、ショートパンツの裾を引っ張り、 足をきゅっと閉じて、貼りつく生地をゆるませてくれる。 …あ…☆。なんだかんだ言って結局手伝ってくれるのね…。 ともあれ、そんな先生の協力もあって、 ずりっ… 最後の抵抗もむなしく、半ば裏返しになったショートパンツは先生の両足をつたうよ うに湯面に落ち、やがて水中に沈んでいった。 |