ホワイトルーム・4

Milkey Night〜帳の降りたサーフライダー〜

 

(14)

「んあぁっ!や…いや…っ!…な、中で……あ…暴れて…?んぅっ…んくぅぅぅ〜っ!」

 下腹についていた両手を俺の両足に回し、大きく身を仰け反らせ、新たな悦びに

打ち震える。

 またむろんそのスキに、俺はフリーになった腰を大きく突き上げ、

 ずんずんっ!

「んはぁぁっ!…や…ちょ…ず…ずる…いっ…ん…はぁ…っ!あぁぁっ!!」

 上下に変わったその動きに、驚きと不平の言葉を交えつつも、先生は身体を跳ね

上げ、豊かな乳房を弾ませて、徐々に喘ぎ崩れていく。

 俺はさらに、弾む乳房を両手に捉えて、やわやわとその感触を楽しみつつ、腰を

深く引いてベッドに埋め、そのスプリングの反動で、先生を天高く突き上げる。

 ず…っ―――ぼぉ〜ん……!

 最初に深々と突き刺さり、一度は抜けそうになるくらい先生の身体が宙に浮き…

「んあっ……んうぅぅっ……」

 ……ずんっ!

 また再び深々と突き刺さる。

「は…あうぅっ!?…や…いやぁ…っ!す…スゴい…コレ…ん…んはあぁぁ…っ!」

 そんな一連の動きに、先生は歓喜に乱れて嬌声を撒き散らしつつ…急激に高まって

いく……。

 …が、もはや絶頂を目前にしているにも関わらず、

「んっ!…あっ、あっ、あぁ…っ!…や…ちょ…ちょっと待っ…く…栗本…んぅ…っ」

 喜悦交じりに、なにか懸命に動きを止めようと、肩をすくめて苦悶する先生を見て、

「……?」

 俺は、今一度大きく突き上げようとしてた腰の動きを和らげた。

 そして、

「ん…どしたの…先生…?」

 尋ねる俺に先生は、

「んあ…ん…ん………ね、さっきの…どーやったの……?」

「…………え…?さっきの……?」

 聞き返しつつも、いまだ小刻みに腰を揺さぶる俺に、

「んぅ…あ…だ…だから…さっきキミが…あ…先に…イッ…んぅっ…ちゃったときの…」

 断続的に来る刺激に震えながら、途切れ途切れの口調でじれったそうに言う先生。

 ………………う……。

 なんだかちょっと耳のイタいことを言われたよーな気がして、俺はそこで完全に動き

を止め……と、それはさておき。

 ともあれ、俺は先生のその言葉で、何のことだか思い出し、 

「……え?……あ、ああ……って、先生…もしかして、また…アレ…したい…の?」

 決して、からかうようにいったわけではない。むしろ、躊躇し戸惑って言った俺の

素直な問いに、

「………え…?あ……う、うん…………。」 

 今さらながらに自分の言った言葉の恥ずかしさに気付いたか、なんだか急に真っ

赤になり、消え入りそうな声で頷いて顔をうつむかせる先生。

 …う、可愛い☆

 などと、そんな先生の態度に一瞬、胸をきゅん…っとさせる俺だが、その一方、

先生の思いつきの中の致命的なことに気付いて、

「ん〜……でも…さっきは…うしろからだったから……。…この体勢から…同じように

ってのはむずかしーんじゃない…かな…?」

「……あ……そ…そっか……そーだったね……」

 言って苦笑を浮かべる俺に、先生も苦笑で返しつつ、なんだかちょっと残念そうに

肩を落とす

 ……う〜、なんとかなんねーかな……。

 思って必死に頭を巡らせる俺……。

 そして、短い熟考の後、

 …う〜ん………………あ☆ 

 意外にも早く…とゆーか、ちょっと考えれば誰でも気付きそうなことだが……。

 ともあれ俺は、その閃いたものを実行すべく、

「あはは…栗本…いーよもう…このまま…で………ん…?」

「…んと…いや……たぶん…こーすれば…」

 見かねて妥協しかけた先生の言葉を遮り、俺は身体をよじって身を起こし、

「んぁっ…ちょ………え…?」

 驚く先生のお尻に敷かれている左足を、ヒザを折り曲げて手前に抜き、

「あ…あん…っ」

 バランスを崩し、傾いた先生の右足…その太ももあたりに乗せて向こう側へ放り

出す。

 そう…これでちょうど、先生の右太ももを俺の両足で左右から挟んだ格好にな

り……だが、これではまだ先生がただ俺の左足一本に跨っているような状態。

「んぁ……え…どーするの…?さっきとちょっとちがうよ…」

 不安げな先生の言葉は、とりあえず聞き流し、さらに俺はそこから、右側に

身体をひねる。

 この動きだけでも足一本の隙間が埋まり、

 ……ぐにゅ…っ。  

 さらに身を捩ったことによって、繋がってる部分の密着感がぐんと高まり、より先生

の奥へと俺のモノが沈み込む。

「ひぁうっ!?」

 急に変化したその感覚に仰け反り、驚いた悲鳴を上げて後ろに倒れこもうとする

先生。

 だが、今離れられたら何にもならない。

「んっ!」

 俺は、正に逃げ腰の先生の腰を両手で掴んで引き寄せて、互いに足を絡ませ、

向かい合わせに座るような格好になり……また、自分からも追っつけるように腰を

突き出し…

 ……ぐり…っ!

 こすれ合う互いの股間の密着度がさらに高まり…また、身体を捻ってることで、

俺のモノが先生の中心からややずれた位置に深々と突き刺さっていく。

「ひ…っ…ひあ…ぅっ!」

 逃げることも出来ず、そのままの姿勢で、目を見開き奇声を発する先生。

 次いで、 

 …ず…ずず…っ…

 ……う。き…来た……!

 キツく強烈に締め付けられる、覚えのある挟撃感に、思わず眉をしかめる俺。 

 恐怖にも似た冷たい感覚が背筋を走り降りるが…構わず、

「…くっ…」

 半立ちに曲げ伸ばされていた先生のヒザを抱きこむようにして、身を反り返し、

斜め横向きに倒れこむ。

 これにより、腰がより先生に向かって突き出され…中の俺が、さらに先生の狭い

深みへと沈んでいく……。

 ず…ずぷ…ずぶぶ…っ!

 その感覚は―――はっきり言ってもはやまったく表現不能であり……

「う…んあぁぁっ!」

「ひ……ぐぅっ!?く…くりも…っ……あああああああああぁぁぁっ!!」

 ただ、凄まじいとしか言えないその感覚に、二人の絶叫が唱和し、部屋中に響き渡

る。 

 またさすがに、もうどーにもならなくなったか、先生は、仰け反るその勢いのまま、

俺と同じように横向きに倒れこみ、

「ひっ…ひぁぁ…っ!や…いや…いやぁぁっ!こ…コレ…さっきより…スゴ…いっ!

んあっ…はああっ!だ…だめ…だめっ…だめぇぇっ!」

 胸の前に投げ出されてた俺の左足を抱きこんで、襲い掛かるとてつもない感覚に

おののき喘ぐ。

 そして―――、もはや説明するのももどかしいが……

 今や、俺たちは繋がる部分を中心に足を交互に絡ませあって、正対称に横たわる

格好になっており…

「んぅっ!…せ…せんせ…んあっ!そ…そんなに…うごいたら…くあぁっ!」 

「はあぁっ!…ち…ちが…うごいて…な……い…んくぅっ!き…キミ…の方が…う…

うごいて…あっ!…ほ…ほら…い…いやぁぁぁぁ…っ!」

 …などと、動くこともままならぬ身体の、その互いの震えだけで快感を与え合い、

激しく喘ぎ悶えながら、さらなる高みへと昇っていった……。

 やがて…

「う…あぁぁっ!…せ…せん…先生っ…お、俺…もぉ…っ!」

 千切れそうになる感覚を繋ぎとめ、なんとか言った俺の言葉に、

「んっ…はあぅっ!…あ、あたしも…っ…あたしも…もぉ…だめ…っ!…ひ…っ…い…

いく……っ…だめ…あ…い…イク……ひ…ぁぁぁ……!」

 まさに涙すら流して咽び泣き、しゃくりあげながら応える先生。

 また、その言葉を聞いて俺は――――――

「ん…っ!く…くうぅぅぅ……っ!!」

 痺れてもはや感覚の残らぬその腰に力を込め―――

 ず…ずず…

 さて、このとき…本当に腰を動かせたのかどうか……それは定かではない。

 そして、仮に動かせたとしても、その動きはほんの僅か……1センチにも満たない

…かすかにベッドカバーにシワを作る程度のつたないスライド運動だっただろう……。

 だがそれでも――、もはや一刻の猶予も持さず、はちきれんばかりの快感に包ま

れていた俺たちには、それで十分。余りあるほどの感覚だった………。

 …ず………ん…っ

 膨張極まり、膨れ上がった『俺』が、先生の最も深いところに届き、

「ひ…………ぁっ!?い…いくっ!……ひぃ…い…イクぅっ!!あ…ま…また…っ

あ…あっ…イッちゃ……ひぁ…ま…また…っ…あ…っ!…はあああぁぁぁぁぁっ!!」

 そのわずかな間に幾度も達しながら、先生は果てゆき……

 また俺も、

「う……ぁ…せ…せんせ……っ……んあぁぁぁぁぁっ!」

 果てしない悦びの果てに、そのすべてを解き放った………。

 ―――かくして……… 

 尽きゆく力と意識と果てに……

 俺たちは、深いまどろみに落ちていき………………………………………………。  

     

 甘く…熱く…そして激しく………過ぎていった俺の初めてのハワイの夜…。 

 すでに帳を下ろしたモアナサーフライダー……その一室にて。

 …………って、まだ初日だったんだな…今日……。

 んで…滞在期間はまだあと一週間もあり―――☆ 

 もちろん、明日からも先生といっしょ

 酒グセはちょっと悪いけど、美しくも可愛く…そしてえっちな俺の先生と、

 この先一週間もいっしょで―――――――――――――――

   

 ……………え………えーと……保つかな………俺…?

ホワイトルーム・4        

Milkey Night〜帳の降りたサーフライダー〜 完。 

 

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