しようね☆]V〜てりぶる?ショッピング☆(後編)〜

(2)

 

そして………背に受けたショックが、一瞬俺の呼吸を止め――

「……ぅっ………」

ほんの数秒、俺は意識を失ってたのだろうか…

ともあれ、

「……う……いてて……え……?」

したたかに打ち付けた腰を押さえつつ、なんとか身を起こそうする俺だが……

「……え…?ら…らいか……?」

一体いつの間にそこに来たのか

「……………」

ちょうど俺の太もも辺りをまたぐように、らいかは仁王立ちになって、俺を見下ろしていた。

また、こんな状況…いつもなら、『きゃあぁぁ〜!たけあきだいじょーぶっ?』などと大騒ぎするところなのだが、

「くすくす…☆だいじょーぶ?」

その表情は、軽い心配げな笑みに変わってはいたものの、相変わらず、メガネの奥からの瞳は、

「……ふふ……」

…艶っぽい視線で俺を見下ろしている。

……え……?あ……?そ…その……

驚きと戸惑い、再燃する興奮…など……さまざまな気持ちが俺の中で入り混じり……むろん腰の痛みなどはとうにどっかに消え去り…

「……お…おいらいか……そ、その…ぱんつ見えてるぞ……」

ひっくり返った声での照れ隠し…なのだろーか。とりあえず、このビミョーな位置関係を指摘する俺。

だが、

「……ふ〜〜ん……それで……?」

「……い、いや……そ…それで……って……」

まったく表情を変えず、こともなげに言うらいかに、言葉が続かず…俺はまともに鼻白む。

「い…いや、だから……」

しばし真っ赤な顔で俺が言いよどんでいると……

「くすくす……☆だって、たけあきだって着てるトコ見たくて、買ってくれたんでしょ?

だったら、なんの問題もないんじゃない…?」

そんな、少女のイタズラっぽさと、艶やかなオンナの色香が入り混じったようならいかの笑みに、

……え……あ……い、いやまあ、それはそーだけど……。

ぽ〜っとなりつつ、顔を赤らめ戸惑う俺に、らいかはさらに……

「それに…ね…」

「え…?…あ……あ……ちょ……ら、らい…か……?」

「たけあき……んっ……こーゆーの好きなんでしょ?」

言いつつ、猫のようにゆるやかな身のこなしで、俺に伸し掛かってくる。

押し付けられた胸元が、俺の胸板で柔らかく潰され、くっきりと浮き立つ谷間に……

「ふふ…ん………らいかだって、ホンキだせばこのくらいできるんだからね…☆」

やや恥じらいに頬を染めつつも、挑発的な笑みを浮かべ言うらいか。

「ほ…ほんきって…ど…どーゆーほ…ホンキだよ……?」

「ちゅ☆……んふふ…今日、死にそーな思いまでしてず〜っとらいかにつきあってくれたでしょ?そのお礼…

……あ。なるほどそーいうこと……

俺はさっきからの一連のらいかの態度に納得しかけて…

「あと…ね…真紀さんに…たまにはパターン変えなきゃだめよ…って☆」

………って、をぅい……。

だぁぁぁぁ〜!や…やっぱり真紀ねーがらみかぁぁぁぁ!

心中…頭を抱えて嘆く俺。

なるほどどーやら、一連のらいかの行動は、今日、大好きな下着売り場に長時間滞在できたこと……

そして、あの……真紀ねーに遭っちまったことに深く関係があったらしい……。

…って、どーでもいーけど、アイツはまたよけーな事を……って、まあ…そんなに余計なことでもないが……(^^;

…と、ともあれ、らしからぬらいかの態度の謎は解けたものの、

「……で……どーして欲しい…?」

艶やかならいかの『ホンキ☆』はまるで変わっておらず……

「……ね〜☆…ちゅっ……

首筋にふぅぅぅ〜☆っと息を吹きかけながら問うらいかに、                                                                                                 

……びくっ!ぞくぞくぞく〜〜〜☆

「ん…っ!あ…ぁぁ……」

むろん、答えられるわけもなく、身震いし…のけ反る俺。

らいかは、そんな俺の反応に満足げな笑みを浮かべ……

「…あ……ふふ……すごいね……ココ…こんなに……」

くすぐるような声を耳元に、すす〜っと指先で俺の身体を下へとなぞって、俺のモノを弄ぶ。

いつものように、遠慮がちにおっかなびっくりではなく…大胆に………。

スゥエットの布地を、くっきりその形どおり持ち上げてるそのものズバリを、中指と薬指で挟みこみ………

「…んっ、あ……ら…らいか……」

ゆっくりと上下にしごき始める。

また、それに伴いらいかは、ゆっくりと頭を下げていき……

「んふふ……たしか…ココも弱いんだよね……女の子みたいに……」

小悪魔的な笑みで俺を見つめたまま、Tシャツを捲り上げ……その艶やかな唇を俺の胸板へ添え……

ちゅ………つつぅ〜

…びくびくっ…びくんっ!!

「ひっ…あっ!…くぅっ!……ん…んむむっ!」

にわかにひた疾った全身の痺れに…思わず声を発しそうになるその口を、俺は慌てて手で押さえて堪える。

「くす…☆……声…出してもいーのに……♪」

「ば…っ、ばか……そんなはずかしーこと………んっ?んあっ!」

言いかけて、口から離した俺の手を取り、らいかは、ついばむようにその指を口に含む。

「ん…☆」

ちゅ…☆……ちゅばっ☆

………ぞくぞくぞくっ!

「………ひ…ぁ…ぁ…ぁ……」

指先からの鮮烈な感覚に、固く目を閉じ、声もなく打ち震える俺。

「くふふふ……☆」

そんな俺の耳元に、嘲笑にも似たらいかの笑い声が届く。

……くぅっ……。

くやしーが、局部を攻めつつ、巧みに俺の急所を突いてくる、らいかの『ホンキ』に、俺はなす術なく。

「はぁっ…はぁぁっ……」

荒く息づくその声を、もはや隠すこともできず、ただじっと、丸太のように横たわり、とめどなく押し寄せる快感に耐えるのみ……。

そしてなおも続く、らいかのゆるやかにも激しい愛撫に、いつしか俺は、安穏とした快楽に包まれていき……

―――やがて……。

…ぺろんっ……

「……え……?」

唐突な下半身の急激な寒気に、俺は少しだけ我に返る。

なにやら心もとなく感じられる下半身に―――目線を下げて見下ろせば、

「…え……?あ……ああっ……?」

雄雄しくもなんだかナサケなく……無防備に隆起する『俺』と…

「くふふ……☆」

ソレをしっかり握り締め、勝ち誇ったような笑みを浮かべるらいか。

……え……い…いや……あ……あの……

この、まさに俺の身の上で起こってる、比類なき恥ずかしさと悔しさを表した光景に……

………かーーーっ。……、

俺は、自分でもはっきりと全身の血が顔に集中するのが分かった。

また、そんな隠しようのない俺の焦燥に……

「くふふっ☆……さ〜てどーしよーかな〜♪」

らいかは、握り締めたソレを左右にぴこぴこ振りつつ、急にイタズラっぽい笑みを俺に向ける。

……って、前にも言ったけど、オモチャぢゃないんだぞ…それわ〜っ!

などという、抗議を発しかけて、だがしかし……

「ね〜〜〜☆もっと気持ちよくして欲しい……?」

「………う。」

ここへきて無邪気な笑みで問い掛けてくるらいかに、俺はあえなく沈黙。

言葉に詰まった俺に、らいかはまた……

「ん〜〜?あれ…言わないとやめちゃうよ……? 」

そらぞらしい態度を取りつつ、

「……ほらぁ……」

俺の裏側を、すす〜っと指でなぞる。

「んぅっ…!んあぁ……っ」

……う……くくくっくやしいぃぃ………。

…が、しかし、果たしてこの状況で、首を横に振れる男がいるだろうか……。

少なくとも俺は……

「ん…あ……ら、らいか……た、たのむ……も…………もっと……」

誠に情けなくも、俺の口はそんな哀願の言葉を発していた。

だがらいかは、そんな俺の決死の言葉に、イヂワルイ笑みを浮かべつつ、

「ん〜?…もっと……なにかな……?」

ソコよりやや上…俺の下腹あたりに顔を伏せて、

「…ここ……?…ん…っ…」

ちゅ☆……つつぅ〜

立てて尖らせた舌を、ヘソの周りに這い回らせる。

「んっあぁぁ…い、いや……ち…ちが……」

思惑はわかってるものの、俺はじれったそうに否定することしかできず……。

その一方……

「ん〜〜?………じゃぁ…ココ……かな……?」

らいかは、わざとらしく考えるような素振りを見せつつ、ゆっくりと舌先を腹に沿って下げていき……

……ちゅっ☆

そのやわらかな唇で、つつくように『先端』に触れ、

「……ここ……?」

「……☆!!!!」

その例えようもない触感と、無邪気ならいかの笑みに、声も発せず、俺の全身に電気が疾る。

またそんな、ムリのないハズの俺の沈黙なのに、らいかは、

「ん…?……あ…答えないとやめちゃうよ…☆」

……え…?

小さく伸ばした舌で、ちろちろとその先端に触れつつ…

「……ね……ココでいーの……?…もっとして欲しい……?」

「…ん…ぁぁ………う……うん…っ…!……」

むろん俺は必死の思いで声を絞り出し、首を縦に振るしかなかった。

「んふっ☆………ん…」

そして、らいかは満足そうに鼻で笑いつつ、ソレに軽く息を吹きかけ、ゆっくりと口に含んで……

……ちゅぷっ……ちゅぷっ……

その猫のような目を俺に向けたまま、頭を上下させ始める。

「……んっ!……くぅぅっ……!」

信じられない快感が、俺の全身を駆け抜け―――

「んっ…んふふ……きもちいい…?……んちゅ……んむっ…こ…このまま……イッても……あふ…いーよ…

などと言いつつ、らいかは、

ちゅぷっ

あるいは、口の中奥深くに含み…

……つつぅ〜

またあるいは、裏側に当てた舌を上下させ……

「うく……っ…はぁ…っ……」

困ったような真っ赤な顔で快感と戦う俺の顔を見つめつつ、

「くすっ☆……たけあき…かわい〜♪……あむっ☆」

さらに執拗に、俺のものを弄んでいった……。

…ゆるやかに……かつ激しく…俺はらいかの口の中で高められていき―――

やがて………

それが急激に膨れ上がり……強烈な絶頂感が押し寄せ……

…って…や、やばいだろ!……このままじゃっ……。

「ん…っ……あ…!…や……やば…!…らいか…離れ……!」

にわかに膨れ上がったソレをらいかの口から離すべく、慌てて腰を引く俺。

「んむっ…ちゅぱっ…んん〜?」

しかし、よく分かってないのか…なおもらいかはソレから口を離さず。

また、あろうことか、俺を逃がさぬように太もも辺りをおさえつける。

「い…いや……ま、まじ……やば…い……んだってばっ!」

戸惑いつつも、もはや一刻を争う事態に、焦燥あらわに…途切れ途切れ言う俺に、

「くすくす…ちゅ…たけあき、かわい〜☆……ちゅ☆……ねえねえ…このままイッて……

無邪気な笑みで、その周辺にキスの雨を降らせつつ、らいかはとんでもないことを言い出す。

……ば……っ!だ…だめだってばそれだけわっ!!

ここまでさせといて、ヘンなプライドかもしれないが、俺はとにかく、

「んふふ……あ〜む……」

再度らいかが咥え込もうとした瞬間。

「ば…ばか!らいか…やめ……っっっ!!!」

俺は、最後の力を振り絞り、エビのように腰を引いて強引にらいかを引き剥がし―――

その刹那。

……ちゅる…っ

いまわの際は、その先端に触れかけたらいかの舌の感触だっただろうか……、

「……んぅっ!?」

……どくんっ!!

「んくぅっ!……んあぁっ!!」

俺は、孤を描きつつ弾け散ったソレを視界の片隅に捉えつつ………白濁とした世界へと落ちていき―――

…だが、その瞬間、

「あ゛あ゛〜っ?!!」

突如あげられたらいかの大声に、現実に引き戻される。

「……へ?な…なに……?」

慌てて聞きよどむ俺に、らいかは襟ぐりを開いて、パールホワイトのふくらみ…その中央根元辺りを指差し、

「こ…こんなトコロに飛ばしたぁ〜〜っ!も…もーっ!なんてことすんのよぉぉぉ〜っ!!」

血相変えて俺を怒鳴りつける。

……え……?……

そして俺が、まだぼんやりとした視界に目を凝らしてみれば……

「………あ……。」

そう、確かに…透けるように輝くような白地の上――やや濃い目の輝きを持った一滴が、そこに付着していた……。

「もぉぉぉ〜!シミになっちゃったらどーすんのよぉぉぉ〜っ!!」

……い…いやでも……そ、そんなこと言われても………。

さらに俺を睨みつけてくるらいかに、むろん俺は言葉もなく、ただ戸惑うばかり。

ちなみに、シャツとか他のところにも飛び散っているのだが、それはあんまり気になってないらしい……。

ともあれ、

「………って、こんなことやってらんないや!早くなんとかしないとホントにシミになっちゃうっっ!」

らいかは、勢い込んで立ち上がり、

「床はちゃんと自分できれいにしといてねっ!!」

振り返りもせずに、俺にティッシュを放り投げ、凄まじい勢いで洗面所へと駆けていった。

 

 

(3)へつづく