メイプルウッド・ロード
                     
〜#4.ワーフの夜は青天の霹靂〜

(4)

 それから、時を少しだけ遡った、もうひとつの部屋にて―――

 がちゃ。

「たっだいま〜っ☆ 瞬〜起きてるーっ?」

 小気味いい声を口に、ドアを開けた由美は―――

「お〜」

 あいかわらずのやる気のない声と、ほお杖ついてベッドに横たわり、なにやらTVを見ている

らしい瞬の背中に出迎えられた。

 おそらく入室者が誰であろうとおなじ態度だっただろう、そんないつもの瞬のリアクションに、 

「……ふぅ…」

 やはりいつも通り、やや肩を落とし、由美は軽いため息ひとつつく。

 とはいえ由美も、もう慣れっこになったそんなやりとりを、むろん今さら気に留めるでもなく。

 全身を覆いかけた軽い虚脱感を払うように、由美は羽織っていたコートを脱いで側らの

クローゼットにしまいつつ、テンション戻し……

「あー疲れた。んじゃ、あたし先にシャワー浴びちゃうね。あ…瞬は浴びたのー?」

「ん…? おー、浴びたよ」

「へーっ?めっずらし〜」

 再び背中で返す瞬に、これはさすがに意外だったか、驚いたような声を上げる由美。

 ちなみに、武史の方とは展開が違うが、これはまだ瞬の想定内。

 こないだのジャグジールームのこともあるので、風呂はちょっと…という懸念(笑)から、意図的に

その展開を避けるため、あらかじめシャワーは浴びておいたのである――と、これは全くの蛇足

であるが。

 ともかく、由美は入浴の準備をするため、ベッド傍らのバッグに歩み寄り、

「あ〜〜〜、あたしのバッグ落としたな〜〜」

 などと、軽い文句を口にしつつ、床に落とされ、ぺしゃっとなっているバッグを拾い上げると、

中から入浴セットや着替えを取り出し…

「んじゃ…入ってくんね〜♪」

 軽快な足取りで、バスルームへと消えていく。

 そして再び訪れた、つかの間の静寂の中……。

「…………」

 先ほど武史に太鼓判を押されたアヤしい計略を胸に、ひとり無言で緊張する瞬。

 しばし、TVからニュースキャスターの話す英語だけが、空しく室内に響き――――――

 ………ほどなくして、

「ふ〜〜、さっぱりした☆」

 濡れてさらにつやつやした長い黒髪をタオルで拭きつつ、白いだぶだぶ長T、黒のショート

スパッツ姿の由美がバスルームからあらわれる。

 相変わらずのえっちなばでぃを、ラフな服装の中に包んだ、おお〜☆的な由美の湯上り姿

だが、今回ばかりは、じぃっと見入って睨まれる…などといったコトをやってる場合ではない。

「…………。」

 にわかに漂うシャンプーの香りと甘い誘惑に逆らいながら、振り返りたい気持ちを必死に

こらえ、瞬はさきほどから全く内容を追っていない番組に、その視線を固める。

 一方、むろんそんな心情などまったく知らない由美は、いまだ同じ格好でベッドに横たわる瞬を

一瞥し、

「んん〜〜? あんたの英語力で、そんなニュース番組わかるの〜?」 

 あきれたように揶揄する言葉を投げながら、コンビニ袋から取り出したミネラルウォーターの

ペットボトルとミントグリーンのコスメバッグを手に、部屋を横切り―――

「んしょ…っ」

 瞬の背後のもうひとつベッドに腰掛けた。

 そして、

「……で〜?あんたずっと寝てたの?ごはんは…?」

 コスメバッグから取り出した、なにやらクリームなどを顔にぺたぺたやりつつ、あきれ顔のまま

尋ねてくる由美に、

(き…来た!)

 そう、ここからの展開が大事である。

 内心のドキドキをひた隠し、何食わぬ顔を作りながら、瞬は身体を転がして由美に向き直り、

「ん? ああ…いや…俺はさっき武史と……」

「ああ…、外でて、テキトーになんか食べたんだ?」

「…………っ!? な…なんでわかんだよ……?」

「え…? いや……だって……」

 驚く瞬に、由美はややうんざりしたように、ベッド脇の床を目線で示唆する。

 また、瞬もそれを追って、床に目線を落としてみれば……そこには―――
                                                          ジャケット
 
脱ぎ散らかされて転がる靴、でべろんとだらしなく放り出されたB−3…。

 なるほど、言葉半ばまで言った自分の言葉と、それらの様相から、自らの行動を推察され

たらしいが。

「……っ?……あ、ああ……」 

 大事な一歩で先手(?)を取られ、悔恨の思いを胸に続く言葉を失う瞬。

 なんだか早くも乗り上げそうな暗礁が見えたよーな気がしたが…ここで動揺しては、元も子も

ない。

 瞬はアセる気持ちをなんとか持ち直し、身体を起こしてベッドに腰掛けると、あらためて由美に

向き直りつつ、

「で―――で〜、お前らは……?」

 予定していたリアクションとセリフを飛ばして、次の展開に入る。 

 対して由美は、そんな風に瞬がイロイロ大変なことになってることも知らずに、 

「ん〜?あたしら〜?」

 なにやら思い出すように口を開き―――

「………あ、そうそう!あたしらはね〜、すんごいラッキーだったんだよ!」

「え?」

 『台本』とは真逆のリアクションを示す由美に、ふたたび瞬が驚くも――――――

 由美はさらに弾んだ口調で、

「あのね…さっきアッコとごはんどこで食べよーかな〜って迷ってたらさ、なんか出張中?とか

って言ってたかな…日本人のサラリーマンっぽいひとたちに声かけられてさ……

 そんで…『僕たち英語全然できないから、一緒に食事してくれませんか』とかって、誘われ

ちゃってさ〜♪」

「………。」

 まったく予想だにしていなかった由美のセリフに、当然ながら言葉を失う瞬。

 また、そんな瞬の困惑をよそに由美の話は続く。

「んでね〜、その連れてってくれたお店がまたスゴイの!おっしゃれな店でさ〜☆ あ…イタリア

ンシーフードだったんだけどね♪これがまた………」

 ……と、なおも嬉々と話す由美のセリフは、その料理の内容、豪奢な店の内装その他云々と

続いていくのだが、むろん瞬にとっては周知の事実であり……どーでもいい話―――とゆーか、

それどころではない!

 言うまでもなく、攻め込むはずだったネタを、あろうことか本人の口からあっさり公開されて

しまったのだ。

 アセるどころか、瞬の頭の中は大混乱である。

 ともあれ、もはや修正不能となったこの展開の中―――

「ふ…ふーん……」

 とーぜん、瞬はどーしていいかまったくわからず、由美の話を聞き流しつつ、気のない返事で

返すだけ。

 するとその時、

「………。『ふ〜ん』……ってそれだけなの?」

 由美の声色が変わっていた。

「え?」

 突然変わった由美の様相に、瞬が驚き向き直れば、

 由美は洗いざらしの髪をがしがしとかきあげつつ、なぜか不機嫌そうな顔になっており、

「あのねー、あたしは、ドコの誰かもわからないオトコにナンパされてごはん食べて帰ってきた

って言ってんだよ!『ふーん』とかで済む問題なの!?瞬的にっ!」

 いいつつ、どんどん不機嫌ボルテージが上がっていく由美の言葉に、

「え……?え……?」

 メチャクチャになったシナリオのことも手伝って、瞬の頭はさらに混乱を極め、あろうことか…

「え…あ…だ、だって……ソレ……し…知ってるから……見てたし……」

「……はぁ?」

「あ……あああああ!い……いやいやいや!な…なんでもないっ!」

 うっかり滑らせた口を、慌てて引っ込めるも、むろん時すでに遅し。

「あ〜〜?見てたって……?どーゆーことよっ!?」

 不機嫌さに加え、新たに追加された疑念のコンボで、由美の語調はさらに険しさを増す。

「あ……いやその……だ…だからね……」

 完全に及び腰になる瞬。泳いだ目をそっぽに向け、なんとか上手いイイワケを探そうとするも、

 ぐいっ!

「ぐわ。」

 すかさず伸びてきた由美の両手に、両ほっぺをつかまれ、強引に向き直らされ……

「ふふ〜ん……だ・か・ら? どーゆーこと♪」

 眼前に迫った、由美のひきつったコワイ笑みに、

「う……い、いや……だ……だから……その……」

 ついに瞬は観念し、致し方なく、事の顛末を話していく。 

 相変わらず、見事なまでの瞬のヘタレっぷりだが、これはもうご想像の範疇だろう。

 また言うまでもなく、もともと穴だらけだった計略は、さらに新たに自ら掘り返したような穴に

ハマり、結局ご破算。

 何もかも完全にぐだぐだの状態になり…………とまあ、その辺は、もはや定例行事になりつつ

ある、いつものことなので、改めて記す必要はまったくないだろう。

 ともあれ、なんだかんだとしどろもどろの瞬の説明を聞いた後、由美は当然、

「なにソレっ?もーっ!信じらんないっ!!」

 大きな猫目をさらに釣りあがらせて、激怒する。

「つーことはナニ!? あんたあたしが他の知らない男たちとご飯食べてるのへーきで見てたわけ!?」

 さらに、居直りもはなはだしいが、振り撒く怒りを口にさらに瞬を追い込む。

 が、このセリフは、さすがに瞬も捨て置けなかったか、まともに顔色を変えて、

「…ばっ!?へ…平気なワケないだろーがっ!」

「……え…っ…?」

 憤然と物申す瞬にやや怯み、また次に来る瞬の言葉への期待で、少しだけ由美の顔が輝く…

………が、

「あのなっ!こっちゃロクに寝てねー上にロクなモン食ってねーんだぞ!んなとこもってきて、

てめーらばっかあ〜んな高そーな店でいーもん食ってるサマ見せ付けられてみろっ!!

 こっちゃぁ腹が立つやらますます減りまくるわでっ!とにかく腹の虫は大騒ぎだよっ!!」

(……なんだよ…そっちかい)

 そんなわけのわからない瞬の激弁に、がっかりするやらあきれるやらで、肩を落とす由美。

 そう、そもそも怒りの根本から、この男には通じない……とゆーか、なんだかバカバカしく

なってきて。

 由美は、重いため息ひとつつき、溜飲をさげつつ…逆にわけのわからないトコでボルテージを

上げている瞬をなだめるように、

「じゃなくてー、あたしが他の知らないオトコと食事とかしてて……心配じゃないの?って聞いて

んの。あたしは。」

「ん…?心配って…?なんの?」

「………。」

 もぉ……あきれも限度を超え、言葉を失う…とゆーか、口を開けることすらめんどくさくなる

由美。

 すると瞬はやや焦った口調で、

「え…あ…じゃ、じゃあお前、……けっこーイイかも☆とか思っちゃったりしたわけ?」

 まあ…ようやくちょっとは近づいたものの、まだおよそ見当違いの瞬の問いに、

「あーそーね〜、気前よかったし、そこそこ大人だったしね〜、誰かさんと違ってさー」

 由美は、ヤケクソ気味にそっぽを向き、まさに吐いて捨てるように言葉を繰る。 

 すると、

「そ……そっか……」

「…………?」

 低く沈んだような瞬の声に向き直ってみれば、

「…………」

 なんだかしょんぼりして、うつむく天然パーマの髪が揺らいでいる。

(はぁ……?)

 そんな気弱げに落胆した瞬の様相に、由美はしばしアゼンとしつつも、やや戸惑った口調で、

「……って、ば…ばっかじゃない!そんなのマトモに取ってどーすんのよ?瞬のクセに…」

「……………いやあの……クセにって……」

 由美の言葉に一応ツッコミ入れつつ、不承不承げ顔を上げる瞬。

 その表情はまさに、母親に説教喰らって落ち込むちっちゃい男の子のよう…って、そんな

かわいらしいモンでもないが。

 ともあれ由美は、そんな瞬の様相に、またひとつ大きなため息つきつつ、腰を浮かせて

ベッドを移動し……

 とさっ。 

「…つーかさ〜、前から思ってたけど、瞬ってヤキモチやかないよね?ちょっとつまんないよ?」

 瞬の隣に腰掛けつつ、なんだか不満げに言う由美に、

「あ?……んだよ。やかれてーのかよ?」

「いや…そーじゃないケドさ……それはそれでメンドクサイし……」

 男にとっては迷惑以外何物でもないビミョーな女心を口にする由美に、瞬はやや困ったような

表情を見せつつも、

「ん〜……まあなんだかよくわかんねーけどよ…要するに、なんで妬かねーのかって話だろ?」

「ん…?うん…まあね…」

 由美は、もはやもうどーでもよくなっていたが、なんとなく瞬がナニを言い出すのかに興味を

ひかれ、気のないあいづちを打ちつつも、とりあえず先を促してみる。

「……で?」

「あーいや……だから…お前とこーなってから、もうそろそろ2ヶ月近くなったろ……?」

「…?………うん。」

 なんだかよく分からないトコロから始まった瞬の言葉に、由美は首をかしげながらも頷き、

「……で、しかも、その間ほとんど毎日いっしょにいんじゃん?」

「……????………うん…。」

「学校は……まあ、クラス違うからアレだけど…そんでも、メシとかはなんだかんだで一緒に食う

だろ?」

「………?????????………うん……。」

「…………って、わかんねーのかよ?」

 ……と、まるで本題に入っていないような話を中断させ、突然意外そうに声を上げる瞬。

 由美は当然、

「はァ…?わ、わかるわけないでしょ!そんなもん!」

 すると瞬は、頭にやった指で髪をがしがし乱しつつ、なんだかじれったそうに、

「いや…だからぁ……お前…はどうか知んないけど、俺はもう裏も表もなんもかんもお前に

見せてるつもりなわけよ?」

(……ってゆーか、あんたのドコらへんにウラとかオモテとかあんの?)

 などとも思うが、ここで話の腰を折るとなんだかまたややこしくなりそうなので、由美は一応黙っ

ておく。

「……うん?で…?」

「ん…だから、そんな…そーゆー俺と始終一緒にいて、由美…おめー、ヤキモチやかなきゃ

いけないようなコト…しねーじゃん。

 ガッコ行きゃ、こっち寄ってくるカッコいいカナディアンとかはいっぱいいんし、日本人だって、

智也とか…ほかに俺よりマシなのはけっこーいんのによ……」

 やや苦い笑みを浮かべつつ、とりあえず話を区切る瞬に、

「う〜〜ん………、そーいわれてみると…そーね〜」

 意外な瞬の思慮深さに感心しつつ、どこか他人事のように頷く由美。

 同時に、頭をこてんっ、と傾け瞬の肩へと寄りかかる。

 むろん、甘えて…の動作ではない。ごく自然な、イスの背もたれに寄りかかるような感覚で……

「ん…?お…」

 またそれを、いつものこと…と、こともなげに受け入れる瞬。

 由美は、全くの遠慮なくこんなことがごく自然にできてしまう間柄に、不思議な安堵を感じつつ

―――、

(…………う〜ん………。)
               
オトコ
 ―――そういえば、この瞬と付き合うようになってからこっち、どこか自分の…瞬以外の異性に

対する見方が、いささか冷めているようになってきていることに気付く。

 まあ…確かに付き合い始めて間もない、ということもあるだろう。他人はイロイロ言うだろうが、

これでも自分は結構一途なタイプだと思ってるし……現に、以前の経験では、好きになった男性

以外の異性には全然興味が沸かなくなった時期もあった。

 だが、現在の状況は、いわゆるそーいった恋の盲目状態になっているのとは、明らかに違う。 

 真反対と言ってもいいかもしれない。
                                                         オトコ
 
嫌われたくない、もっと好かれたい…などといった動機から背伸びをすることなど、この瞬相手

には先ず無いし………

 第一、正式なカレシカノジョとしての付き合いは浅いとは言え、それ以前の…出会いからの

付き合いと現在がそうそう変わった生活になったわけでもなく……そもそも、このあんぽんたん

な男に、なんで一途になんかなろうか………………

 だが、見方を変えてみれば、それはこういう間柄になってなお、いつでも自然体でいられると

いうこと。それは由美にとって、ある意味新鮮であり、また心地よく――――――。

 由美は、そんな自分の、恋愛に対する感覚が一変していることに、あらためて気付きながら、

(…とゆーか、あたしなにウダウダ考えてんだろ……)

 想いを巡らせ突き詰めていく中……寄りかかる瞬の肩の心地よさも手伝い、なんだかだんだん

考えることが面倒になり………その思案を止めた。

 そして……

「ふ〜ん……だから、瞬はヤキモチやかないんだ〜?」

 肩にもたれる頭をずらし、瞬の顔を見上げて、尋ねる由美。

 ぶっちゃけ、もはやそんなことどーでもよかったのだが、この心地よい気分のまま、ただなんと

なく…会話を続けたくて……。

「つーか…お前だってそーだろ?」

(いや…あたしはヤくわよ。一応。瞬…スケベだし……)

 などと、由美が胸内で、苦笑を浮かべるその間にも瞬は、

「だいたいよ〜、俺たちたぶんこのままずっと一緒だろ?そんなこれから一生一緒にいよーって

奴に、イチイチそんなことでヤキモチなんか妬いてたら身がもたねーべ?」

 いかにも瞬らしい大雑把なセリフ。

 なんだか晴々とした様子で言う瞬に、由美は、ほわ〜んとした穏やかな気分に包まれつつ、

「あはは……ま、それはそー……?」

 笑いかけ…………だがしかし、かすかに感じた違和感に、由美の笑顔が凍りつく。

(……って、い…一…生……いっしょ……?)  

 瞬の軽い言葉に混じった、ケッコー重大な単語を胸内で反芻し、その言葉の意味を精査……

 やがて……頬が瞬時に紅潮。にわかに心が昂ぶる。

(……って―――い……いやいや……まさかいくらなんでも……ね……あはは……)

 だが由美は、心中…にわかに立ち込めたそんなオバカな思い込みがはっきり形になる前に、

何かにおびえるような歪んだ笑みで即座に否定し、胸底深くに封じ込め―――

 また同時に、

「あ……あはは…ば…ばっかじゃん?そ…そんな一生とかって、あんた…それじゃ……

プロポーズみたいじゃん」

 瞬の肩をぺしぺし叩きつつ、やや裏返った声で、これ以上話がヘンな方向に行かないように
        
バ リ ア
軽口混じりの予防線を張る。

 …………………が、

 もはや自分でもはっきりわかるほど熱くなった顔を傾け、由美が、覗き込んだ先の瞬の表情

は………

「……………。」

 目を泳がせまくって真っ赤になっており………

(……って、ちょ……う、うそでしょ……ま…まさか……)

 恐怖にも似た冷たい感覚が、由美の全身にひた走ったその瞬間、

「い……言っちまった……ははは……」

 瞬の―――――――とどめのひとこと………………。

 そして………

 ………どど〜ん!
                          
いかずち
 今宵青天、ワーフの夜に、轟くはずの無い霹靂の轟音が響き渡った…………。

(5)へつづく。

   

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