ホワイトルーム・4
Milkey
Night〜帳の降りたサーフライダー〜
(11)
そして…… 「じゃあ…こーゆーのなら―――ん…あむ…っ……いーの…かな?」 そう言いつつ先生は、今度はしっかり俺の反応を見定めるようにしながらゆっくりと、 長く伸ばした舌をソレに絡めていく。 ……ぬる…っ… 視覚よりやや遅れて届いた先生の、そのぬめ…っとした舌の感覚に、 「…っ…」 びくっと身体を震わせつつ、低い喘ぎを漏らす俺。 また、先生はそんな俺の反応を注意深く見定めつつ、妙に納得した声を漏らし、 「…ん…ふ〜ん…………じゃあ…ココは…?」 まさに、保健室に飛び込んできたケガ人の患部を触診するときのような口調で、 今度は寝ているソレをていねいに手のひらで包んで起こし上げ、その裏側を…… ちろちろ… 「ん…んあぁっ……」 重なり合うふたりの先生のイメージのギャップとその刺激に、俺ははばかることも 忘れ、恥ずかしい声を漏らしてしまう。 さらに先生は、長く伸ばした舌先で先端から根元まで…俺のモノをつっつくように 弄びつつ、 「んぁ…あむ……ん…んふふ… 囁くように言って、俺を見つめる先生の笑顔―――そう、やさしさと妖しさ…その 両端の表情を兼ね備えたような笑みに…………… …あ。…やべ………そんな顔で見られたら……… 先生の手のひらに包まれたまま、にわかに復調の兆しを見せ始める俺のモノ。 とくん…っ 「……あ…☆……ふぅぅぅん…?」 同時に、やはり先生もその脈動を手のひらで感じのだろう、なにやら嬉しそうに顔を 輝かせ、からかうような笑みを浮かべて俺の顔を覗き込むと、 「んふ……じゃあ次は…」 今度は、次第に固さを取り戻しつつあるソレを挟むようにして、なにやら注意深く… そっと両手で包んで……… 「……こんなのは…どーかな…?」 イタズラっぽい笑みに輝く瞳で俺を見つめつつ、やさしく…もにゅもにゅと、両手を こすり合わせていく先生。 「……っ…?…ぅあぁっ……」 例えようのない快感が俺の全身を駆け抜け―――漏らした熱い息とともに、 「あは… 何かを得たような笑みを浮かべ、少しずつ手の動きを強くしていく先生。 そして、何かを念じ拝んでいるように、こすり合わせる先生の手のひらの中…… まさにその念が通ずるかのように、俺のモノは瞬く間に息を吹き返し……再び、 堅く怒張したその姿を取り戻していく。 そしてなお、先生の手の動きはエスカレートしていき…… 「…ん…あ……せ、先生…待っ…ちょ…すとっぷすとっぷ…!」 すでに復調しきったのにも関わらず、なおも動きを止めない先生を、俺は慌てて止 めた。 「ん…?どしたの……?あ、また…強すぎ…」 「ん…ううん、ちがうちがう。そーじゃなくて、このままだと…その……」 目線を下げつつ困ったように言う俺に、だが先生は、 「え……ああ。んふふ…でもいいのに。このままイッても……。そしたらまたおっきくし てあげるから にこにこ笑顔でちょっとシャレにならないよーなことを言い始める。 「……え゛……?ちょ…い…いやあの……」 「ふふ…ほら、じっとしてて……」 また言葉も終わらぬそのうちに、先生は笑顔を張り付かせたまま、再び手を動かし 始める…… りゅ…りゅっ…… 「う…うあぁっ…ちょ…ちょっ、た…タンマ!先生…っ!」 むろんまだ絶頂は遠いが、このままではいずれヤバい。 俺は慌てて半身を起こし、先生の両肩を掴んで、再び制止をかけた。 「……ん〜?」 どこか不満げに目を向ける先生に、 「い…いやあの……え〜、えっと…………あ☆ ほ…ほら…風呂上がってから俺たち 何も飲んでないでしょ?ノドも乾いたしさ、ちょっとだけ…休もーよ…」 俺は必死に考えを巡らし、咄嗟に浮かんだ言葉をまくし立てる。 またそんな言葉に先生は、なにやら考え込むような仕草を見せつつも、 「ん〜〜…ま、それもそーね…じゃ、ちょっとだけ解放してあげる なんとか納得してくれたようで、掴んだ俺のモノから両手を離し、言葉通り解放する。 雄々しくもなんだかコミカルに屹立し、天を向くソレを眺めつつ――― ………はぅ…。 俺はこっそり安堵の息をつくと共に、 …けど……なんか先生……いつもより…えっちになってないか……? 妙ににノリすぎ…ってゆーか……ビミョーにキャラが変わったってゆーか……。 ―――そーいや、なんか…似たよーな状況を、つい最近体験したような気もする んだけど……。 する中、 「あふ……」 艶かしいため息をつきつつ先生は身を起こし、その傍らのベッド上…ブルーの ベッドカバーに包まれるように置いてあったロックグラスに手を伸ばす。 ……って…え…?ぐらす…?…な…なんで…?……なんでそんなモンがココに あんの………? クエスチョンマークだらけになった頭を抱え、混乱極める俺だが、とりあえず… 「ちょ…先生…こぼれちゃうよ…?」 「んー、だいじょぶ。こぼす前に……んっ…ほら、飲んじゃったから」 困惑の色濃く言う俺に、先生はこともなげにそう言って、その薄紅色に輝く唇に グラスを傾け、ひと息にあおってしまう。 |