ホワイトルーム・4

Milkey Night〜帳の降りたサーフライダー〜

 

(13)

「………★○×▲□☆っ!?」

 ひんやり…なんて、むろんそんな生やさしいモンぢゃない。

 まさに………凍てついた快感が俺の全身を突き抜け―――――― 

「―――――――――っ!!」

 声にならない叫びと共に、俺は身体を大きく仰け反らせる。

 さらに、ぬめぬめと熱く蠢く先生の舌と、その動きに伴ってころころとまとわりついて

くる冷たい氷の感触に、

「…んうぅっ!…くはっ……!…はぁっ…ぅはぁっ…!」

 やはり俺は声を出すこともままならず、ただ激しい嘆息を口に、身をよじって苦悶に

喘ぐ。

 じゅ…じゅぷっ…じゅぶ……ぢゅぷっ……

 溶けゆく氷のせいだろう、股間から聞こえる淫らな水音が、より淫猥な響きで俺の

快感を煽り立て、

「……ん…くぅ…っ………」

 その淫音に、ちらり目を向ければ、 

「んぁ…ふ…あふっ……んっ!…ん…あむ…っ!……」

 長い舌を絡ませつつ、ショートヘアを振り乱し、一心不乱に俺のモノを貪る先生の

姿……。

「……うぁぁぁ…っ」

 触覚、聴覚、視覚…五感のうち、その三つを快感に支配され、俺の意識は次第に

遠のいていく…………。

 またそんな中、凄まじいまでの感覚を俺に与えた『冷たい塊』は、先生の口の中で

次第にその形を溶け崩し……あたかも役目を終えたかのように、俺の感覚の中から

消え失せていく…………。

 だがむろん…それでもなお、俺のモノをねぶる先生の動きは止まらず。

「んふ…気持ちい〜い…?」

 などと言いつつ、すでにリサーチ済みの俺の感じるポイントに、指を…舌を…

次々に、所狭しと這わせていき………

「んーと、ココとココ……」

 つぅぅ〜っと、裏の筋を舌先でなぞりつつ、指先で下の袋をやわやわ……

「…ぅ…あっ…!」

「あと、コレも…だったよね………?」

 指と舌の役目を入れ替え、上下にしごきつつ、根元から下を舐めまわし……

「んっ…くぅぅぅぅ…っ……!」

「それから……これが…スゴいんでしょ……?」

 さっきと同様、ソレを両手で挟んで、こすり合わせるようにしながら舌先で先端を、

 ちろちろ…………

「……んあぁぁぁっ!」

 強弱様々に次々と襲い掛かってくる刺激に、俺は絶え間なく身を震わせ喘ぎ苦し

む。

 さらに、

「あ…☆じゃあ、今なら……平気かな?……さっきの……」

 なにやら一時口を離して、自問するように言う先生に、

「…はあっ…はぁ…はぁ…………?」

 ……え……さ…さっきの…って……?

 荒い呼吸を整えつつ、俺が記憶を辿るいとまもあらばこそ、

「んふふふ〜☆思いっきり吸ったげる

 先生は快心の笑みを浮かべて、口をすぼませ、その先端に吸い付き、

 ……ちゅばっ!

「え…?ちょ…せんせ……んぅっ!」

 さらに、全体を覆うように口に含んで、頬をへこませ………

 …ちゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!

 まるで、なにもかも吸い取ってしまいそうな先生の激しい吸咽に……

「…ぅ…ぁ…ぁ…―――――――――――――――っ!」

 俺は激しく身を震わせ――声すら出せずに、あっという間に果ててしまった。

 そして、二度目の絶頂を迎えた俺………だが、

「ん…んっ……あむっ…んむっ…」

 先生の動きはいまだ止まらず……また、その俺の弱点すべてを知り尽くしているよ

うな動きによって、

「ん…ぁっ…ちょ…せ…せんせ…っ……ぁっ…くぅぅ…」

 達したばかりだというのに、すぐさま反応し始める俺。

 また同時に、直下急転の勢いで、まどろみかけた思考が再び快感の頂を昇ってい

く。

 やがて―――

 ほとんど外気に触れることもなく、先生の口の中でそのこわばりは、見る間に堅さを

取り戻し……

「…ん…んむぅっ!………ぷはっ……」

 その膨張に耐え切れず、軽く呻いてソレから口を離す先生。

 ちゅぷん…っ

 眼下、コミカルな水音を立てて吐き出された俺のモノが、いろんな液にまみれて、

てらてらと異様な輝きを放ち、反り返る…………。

 そして先生は取りも直さず、四つん這いになって組み敷くように俺にのしかかり、

「んふふ……今度は…どんなカッコでしてみたい……?」

 しっとりと乱れたショートヘアを頬に張り付かせ、妖艶きわまるのその笑みで、

俺に問い掛ける。

「はぁ…はぁ…はぁ…………って……俺…もぉ動けない……よ」

 息も絶え絶え、荒い息をつきつつ答える俺に、先生はすでにその答は予想してた

かのように頷き、

「んふ…じゃあ、やっぱり…コレ…ね……☆」

 ゆっくりと、いきりたつ俺のモノに腰掛けるように重心を下ろしていく。

 そして、ぼんやりとした俺の視界の中、

「ん……んんっ…あ…あたって…る……ん…あ…」

 …などと、えっちな声を出しつつ、先生は股間に伸ばした手のひらでソレをしっかり

とつかんで、自らの潤う泉に導き……

「ん…っ…あ………ほ…ほら…いい?…入る…よ……んん……っ!」

 わざわざ言わなくてもわかるそんなことを、やや恥ずかしそうな笑みを浮かべて言い

ながら……ゆっくりと腰を沈めていく。

 ぢゅぷ…っ。

「ん…んあぁぁッ

「んうぅっ!」

 歓喜の喘ぎはほぼ同時だっただろう。

 そして、

「ん…んっ……」 

 すっぽりと上から先生に包み込まれ、俺はすかさず、ひくついた腰を動かそうとする。

 …が、

「んあっ…だ、だめ…。」

 先生は跨いだ両足を締めて、俺の動きを止め、

「……え?」

「あは…あたしが動いてあげるから……んっ…んんっ……」

 訝る俺に言いながら、先生は俺の下腹辺りに手をつき、繋がる股間にさらに重心を

下ろして俺に完全に腰掛けた格好になって、自ら腰を揺さぶり始める。

「んあぁ…せ…先生…っ…」

「ん…んんぅ…っ!…あ…あは……き、気持ちいい…?…ん…あぁっ…」

 呻く俺を歓喜の笑みで見下ろしながら、俺の腹の上で踊るように、妖しく腰をくねら

せる先生。

 じゅぷ…くちゅっ…ちゅぷ…っ…

 ふと視線を下げれば、繋がるその部分で、ふたつの茂みがこすれ合い、いやらしい

水音を立てていた。

「ん…っんうっ…!」

 そんな扇情的な光景に、俺は動かせぬ腰が恨めしく…その代わりとばかりに、下っ腹

に力を入れて、先生の中の自分をびくびくと動かす。

 もっとも、苦し紛れにやったコレはけっこう効果的だったようで、

「…え…?…ん…んあぁ…っ!な…なに…?」

 先生は、浮かべていた悦笑を驚愕に変え……

(14)へつづく。

  

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