*ホワイトルーム・2*
(1)
ダイナミックなSFX、現実の物と見分けのつかないほど緻密に描かれたCG。
そして、場内に響き渡る重低音のドルビーサウンド……
壮大な世界を描いたストーリーは、今、スクリーンを通じて佳境を迎えようとしてい
た。
「え…? ち、ちょっと、栗本…、だ…だめよ、こんなトコじゃ…」
「だって、先生、この映画、つまんないんだもん……」
俺の手が緩やかに先生の太ももをつたい、スカートの中に潜り込んでいく…
映画制作者に対して、大変申し訳ないが、この失礼極まりない行為をしているのは
…… もちろん、この俺…栗本晃。
そして、隣にいるのは……
「な…何、言ってンの…? 君がこっちの映画の方がいいって言ったから、これにし
たんじゃな…あっ…ああ…っ!」
そう、俺の学校の校医、佐藤誠子先生であった。
短く切り揃えられたショートヘアがよく似合う、保健室の先生である。
数時間前、ひょんな事から、あろうことか学校の保健室で関係をもってしまった俺
と佐藤先生。
そのつぐない…みたいなもので、俺は放課後先生の映画観賞につきあうことにな
ったのだが……
「あ…っ…はぁう…、だ…だめよ…、こ…声が出ちゃうじゃない………あ…!
そ…そこ…、だ…め……」
昼間の興奮が甦ったか、周りを気にし声をひそめつつも、甘い吐息を洩らし始める
佐藤先生。
すでに俺の人差し指は、先生の太ももからその根元をつたい、パンティ越しにその
部分へ辿り着いていた。
……へへ、もうすでに先生の弱いところは確認済みだもんね☆
「や…やめなさい……く…栗本。あ…あ…こ…こんな…ところで……」
「先生…可愛いよ☆ へへ、んじゃ、ここはもっと凄いんじゃない…?」
俺の手首をつかみ、咎めるような目で睨む先生。だが俺はそんな先生の耳元で囁
きつつまさぐる指のやや上の方にある突起を軽くつついてみた。
「んあ…ッ? くふぅぅぅ…っ! だ…ダメだってば…く…栗本ォ…あ…あたし……」
先生の、俺の手首を握り締める力が強くなる。
と、同時に先生は、眉を潜めて周囲をうかがい、背中に置いてあったブルゾンを引
き出し、ひざの上に掛けた。
…あ、そうか。
言うまでもないが、俺が先生のまたぐらに突っ込んでいる手を隠すためである。
「え…何…? どしたの先生? そんなに震えて。あ…寒いの? そういや、エアコン
ちょっと効きすぎだね」
わざとらしくそう言うと、俺も自分のパーカーを取り出し、先生のブルゾンに繋がる
よう、足りない部分を覆った。
「……ばか。でも、もうやめなさいよね……あ!」
「何だよォ、俺、なんにもしてないよ。ほら…『こんな』ことしてないよ……」
困ったような笑みを浮かべる先生に、俺はとぼけた口調で、再度指に力を入れる。
「ああ…っ? や…やめ………あ…そ…それっ! や…やだ…あ…い…いい……」
堪らず、前屈みになって前の椅子の背もたれに手をつく先生。
その様子から先生の隣に座っていた中年男性が、怪訝な顔でこちらを見た。
…げ、やば。
しかし、先生は即座に顔を取り繕い、なんでもないんですよ、といった笑顔を浮か
べ、 軽い会釈を交わす。
先生ほどの美人に微笑まれ、気を良くしたのか、中年男性は何も詮索することな
く、そのままスクリーンに向き直った。
さすが先生!
ほっと息着く俺。
「………」
だが気付けば、先生が先程と同様、俺を睨んでいた。
何か妙に妖しい光をその瞳に携えて………
「ったく……こ・ん・な・にして……」
先生の口が開く。と同時に俺の股間で何かうごめくものが……
…え?
そう、いつのまにか、先生の手が俺たちの上着の下を潜り込み、俺の『それ』をまさぐっていたのだ。
「え…せ…先生…?」
慌てて先生を見る俺。
「ふふ…ん、どうする? おんなじようにしてあげようか…? それとも………」
ズボンの上から俺のこわばりに沿って、爪で引っ掻くように指を上下させる先生。
「ここを出て、あたしの部屋にでも行く……?」
「く…っ…うぅっ……、わ…わかったよ…先生……。で…出よう……」
赤白レンガの外壁の洒落たつくりのワンルームマンション……そこが先生の住ま
いであった。
「さ…入って…」
「う…うん」
先生の部屋に通された俺は、やや戸惑いつつもしげしげと室内を眺める。
小綺麗に片付けられた部屋。いかにも先生らしい、いたってシンプルな調度品。そ
して、片隅に置かれたセミダブルサイズのベッド。
…これから、俺たちはあそこで……
「こーら! そんなに女性の部屋を眺め回すんじゃないの……」
妄想を広げる俺の鼻の頭を、先生が指でツンと突いた。
小首をかしげ、にっこり微笑む先生。
…ううっ、もうがまんできないっ!
先生の仕草でスイッチが入ったかのように、俺はがばっ、と先生の肩に手を回す
……が、
それより早く、先生は身を屈めて俺の手から逃れた。
……え?
行き場のなくなった俺の両手が空しく宙を切る。
「ふふーん、そうそうキミの思い通りにはならないわよ★」
俺の腰あたりに手を当て、にんまりと笑みを浮かべて俺を見上げる先生。
やがて、先生は俺のズボンのファスナーに手を掛けた。
「せ…先生……?」
「んふ…さっきのお返し…よ★」
戸惑い、躊躇する俺を尻目に、先生は優しく俺のモノを取り出すと、愛しげにそれ
を掌で包む。
…ううっ!
ぞくり、と痺れるような感覚が俺の全身を駆け巡った。
「ふふ…ん、じゃ、こういうのはどうカナ……?」
先生は、俺の反応を楽しむようにゆっくりとそれをしごき始めた。
むろん、見る間に怒張していく俺のモノ。
……くくぅっ、う…うまいっ!
「あは☆ すごいわね。キミのコレ……。もうこんなに……」
何やら嬉しそうに先生はそう呟き、俺のモノに手を添えると、顔を横向きにして、
『棒』の部分に舌を走らせてきた。
「う…う…っ、く…あ…先生……」
顔を左右にスライドさせ、舌を絡ませる先生の技に、俺はなす術もなくただ拳を堅く
握る。
…い…いかん、ペースを完全に握られてしまった。
不意を突かれ、すっかり先生にイニシアティブを取られてしまった俺は、少し悔しい
気もしたが……
「…ん…ん…どう…? 栗本……」
先生の妖しくうごめく舌の感覚は何にも変え難い快感であり、暫くはなりゆきにま
かせることにした。
「……んふ。観念したようね」
俺の身体から余分な力が抜けたのに気付くと、先生は空いている方の手を俺の腹
から胸へと這わせていき、少しだけ体重を乗せて、何かを促すように俺を仰ぎ見た。
「……ん」
むろん、俺はすぐにその意味を察し、ゆっくりと身体を落とし、仰向けに寝転んだ。
「あは…俺…先生に犯されちゃうみたいだ……」
「フフ…☆ そうしてあげましょうか…?」
俺の体勢に合わせ、うつぶせになって、俺の股間に顔を寄せる先生。両手で俺の
モノを弄びつつそう言うと、
「…はむっ!」
大きく口を広げ、俺のモノにかぶりついた。
そして……
先程とは比べ物にならない、先生の激しい『口撃』が始まった。
…じゅばっ…じゅばっ……
淫らな水音が室内に響き渡り、先生は、普段俺たちに厳しいことを言うその口で、
俺のモノを舐め、噛み、吸う。
「う…くぁ…ぁ、先生…ィ…す…すごい……」
何かの触手のようにうごめく先生のその舌が、絶え間なくその『棒』の部分を締め
付け、 また、先生はその下に下がる袋の部分を指先で引っ掻くような指の動きも忘
れない…
先生の唾液で、てらてらと赤黒く光る俺のモノ……
やがて、俺はいつのまにか、堅くまぶたを閉じ、顔をしかめて怒濤のごとく押し寄せ
る快感に耐えていた。
「……ん…あふ………言ったでしょ? そうそうキミの思い通りにならない…って。
ね…あんまり、大人の女をなめるんじゃない…の……って……え? ああッ…!?」
……ふーん。でも…なめてるのは、お互いさまじゃないの?
気を緩めた先生。その一瞬を俺は見逃さなかった。
先生が俺のモノから口を放し、顔を起こした瞬間、俺は勢いよく上半身を起こし、
半身を開いて身体をずらすと、思い切り手を伸ばして、先生の股間へと指を滑り込
ませた。
「アッ! いやっ! だ…だめっ!」
反射的に足を閉じた先生であったが、時すでにおそし…というやつである。
スカートの中に潜り込んだ俺の指は、確実に先生の感じる部分を探り当てていく。
「あ…っ…ヒッ…!はァ…ん…くあ…」
すでに火の着きかけていた肉体(からだ)である。沸きかけた先生の泉が溢れ出す
のに、そう時間はかからなかった。
俺の手を締め付ける先生の両脚の力が緩み、やがてゆっくりと先生は足を開いて
いく。
…ふふん。おーし☆
「ふーん、先生…大人の女の人はナメちゃいけないの…? じゃ、こういうのは…?」
俺は意地悪くそう言うと、動きがフリーになったその指で、巧みにパンティをずらし、 中指をずぶずぶと先生の泉へ沈めていった。
「あ…ぐ…! はぁ…っ! そ…そん…な……あ…ふぅっ! あ…あぁぁぁぁーっ!」
先生は弓なりに身体をのけぞらせ、嗚咽とも叫びとも言える声を上げた。
やがて先生は、震える腕を必死に伸ばし俺のモノを求める。
「うぐっ…ん…はぁっ…! だ…あん…ダメ…もう…もう…んっ…が…がまん…で…
でき…ないッ…!! お…お願い…く…栗本ォッ……!」
だがむろん、俺の指の攻勢によってその手に力は入っていない。
先生は、俺のモノに軽く手を添えたまま、顔をうつむかせ何かを必死に耐えている
ようだった。
ところで、もうおわかりかと思うが、自然と俺たちの格好は互いの局部に顔を寄せ
る… …いわゆる、6と9の体位になっていた。
すなわち俺の目の前には、したたる先生の熱い泉……
愛液にまみれ、俺の出し入れする指が良く見え、なんとも淫美な光景に俺の興奮
がさらに高まる。
……と、気付けば、先生はただ俺の愛撫に酔うだけで、なにもしていない。
…ちょっとぉ、せっかくこの体勢になってんのにそれはないんじゃないの…?
「ちょっとほら! 先生も……」
「あ…あぁ〜〜ん、は…はぁぁぁ…ん、え…?」
俺は空いてるほうの手を伸ばして先生の頭を俺の股間に引き付け、今やほったら
かしにされている俺のモノで、その淫らに喘ぐ先生の口を塞いだ。
「んっ…んぐぅっ!?」
そして、俺は先生がそれをくわえ込んだのを見計らって、自らもすするように激しい
音を立てて先生の泉を貪った。
…あ。ナメちゃいけないんだっけ(笑)? ……でも、ま、いいよね☆
「んぐぅっ…! んふっ、あぐっ、フッ…んふぅっ!!」
俺のモノをくわえ込んでいるため、苦しそうに鼻先で嗚咽を上げる先生。
それでも、それを口から放すことなく、先生は狂ったように俺のモノをねぶり始めた。
ぐじゅっ! ずばっ! ずばっ!
淫らな水音を立て、口元に泡すら浮かび上がらせ、俺のモノを一心不乱に貪る先
生。
もはや正気の光は失せた虚ろな瞳で、ねぶる俺のモノを見つめながら……
……くぅぅっ、た…たまんねー。
一方、俺は先生の狂おしいまでの愛撫にお返しする意味も込め(?)、堅く尖った
肉の芽を舌先で探し当て、それを軽く噛んだ。
「んむっ! アァッ!? そ…それっ! ひ…あ…ぁっ? はあぁぁぁーっ!!」
たまらず、俺のモノから口を放し、弓なりに身体を反らす先生。
そして、
「んはぁ……、んむ…ぅ…ふあっ…! はあっ…はあぁぁぁっ! も…もう、ほ…ホン
ト…ダメ、ほ…欲…しい…の、ああっ…ち…ちょうだ…い、ああんっ…お願…いィ
…!」
先生の身体は狂おしくわななき、全身で俺を欲していた。すでに一刻も耐えること
はできないようだ……いや、と言うより、先生はもはや耐えることはせず……
…ん? え? え?
やや慌て、拘束を緩めた俺の手を振り払って、先生は俺の上に馬乗りになり、
「ちょ…せ…先生?」
「あは……だめ。もうがまんできないの……」
潤んだ瞳で俺を見つめつつ、身体を捩って俺のモノをつかむと、腰を浮かせて強
引にそれを自分の泉に押し当てた。
…お? そういう気か。それならっ……
先生が腰を落とそうとした瞬間、俺のモノが先生の泉に触れたその瞬間に、俺は
自ら腰を強くバウンドさせ、文字通り、その熱くたぎった肉棒で先生を貫いた。
「ホワイトルーム・2」(2)へつづく・・・・