*ホワイトルーム・2*
(2)
ず…ずぶっ!!
腰を落とす先生と突き上げる俺の動きが、カウンターとなり、挿入はご想像通り、
この上なく激しいものとなった。
だがむろん、この衝撃は先生にとっては予想外。
「ヒッ? はぁうっ!! あ…あああああああああぁーっ!!」
あたかも身体を引き裂かれたかのような絶叫を上げる先生。
「はぁぁぁっ! ふうぅぅぅ……んっ! んあぁぁぁ〜っ!」
また、すべてがその奥に収まった後も、先生は頭を縦横に激しく振り、ほとんど半
狂乱状態となって喘ぎ狂う。
が、先生にその凄まじいまでの快感に酔いしれている暇は無かった。
休む間もなく、俺の腰が激しい躍動を始めたからである。
「はぁぁぁ…っ! い…いやぁぁぁ………あうっ! はあ…んっ! く…あ…ぁ…」
強制的に身体を上下に揺さぶられ、またその振動を少しでも緩和させるつもりなの
か、俺の胸に手を着き身悶える先生。
さらに俺はだめ押しとばかりに、手を着く先生の腕と交差させるように両手を伸ば
して 先生のブラウスの中に潜り込ませ、ブラジャー越しにその豊満な乳房を弄ん
だ。
「あっ…? は…ぁぁん、い…いい…、あ…そ…それ! あんっ…あ…あた…あたし
…… あ…あつ…い、身体が…熱い…の……あぐっ…お…おかしく…なっちゃ…うゥ
…!」
…あ、そうか。
先生の言葉を汲み、俺は一度両手を引き抜くと、丁寧にブラウスのボタンを外し始
めた。
とはいえ、無理な体勢、上下運動をしながらである、まして先生のブラウスは高そ
うな物……なかなかうまく外れてくれない。
・・・う・・っと、ここがこーなって・・・・ん?んんん・・・っ・・・・
などと、俺が苦戦していると、
「ああ…んっ……もうっ!」
先生は、その俺の仕草がもどかしいように、自ら乱暴にボタンを外し、袖から腕を
引き抜くと、これまた乱暴に後方へと脱ぎ捨てた。
先生の周囲に汗の滴が散らばり、布が舞う勢いで起こった風がひんやりと俺と先
生の素肌を撫でた。
「ふぅ…ん、あは…き…気持ち…イイ…☆ はぁん…ああ…ん」
恍惚の笑みを浮かべる先生の身体が無数の水滴に包まれ、キラキラと輝く。
…ふわぁ、きれい……
その幻想的にも思える美しさにしばし見とれてしまう俺。
すると、
「んはぁ……ど…どうした…の、く…栗本ォ……? ん…ああ…ん、も…もっと…」
先生は両足で俺の身体をがっちりとホールドし、腰から下をまるで別に生き物のよ
うにうねらせ、俺を求めていた。
もちろん泉の締め付けがさらに増していたことは言うまでもない。
股間に押し付けられ、上下する柔らかな先生のお尻の弾力、ねっとりと俺のモノを
締め付ける先生の内部の柔肉の感触………
…す、すげえ……
だが俺は、先生の哀願に答えようとはしなかった。
あたかも転がる丸太のように微動だにせず、腰はおろかすべての愛撫の動きも止
めてしまったのだ。
妖しく身悶え、ただただ快楽を求める一匹の『牝』と化した先生の様を、じっと見詰
めるだけで……
「あぁんっ……んはっ……! や…イヤ…ァ…く…栗本ォ…イジワルしないで……
お、お…ね…がい……んふぅ…も…もっとぉ……」
煮え切れない快感に耐えかね、自ら乳房をわしづかみにして、潤んだ目で俺を見
つめる先生。その瞳には涙さえ浮かんでいた。
「え…先生…『もっと…』ってコレ…?」
俺はイタズラっぽく笑みを浮かべ、再度両手を先生の乳房へ伸ばすと、中指と人
差し指で中心のピンクの突起を挟み込み、少し力を入れてみた。
きゅっ。
「はっ…ひぁぁぁぁっ…! あぁぁぁぁ…ん、い…イイ……で…でも…それ…じゃ…」
先生の語尾は言葉にならなかった。俺は乳首を摘み上げたのと同時に、腰の突き
上げを再開させたからである。
それも先程にも増して強い力を込めて………
「……っ!? ひっ! はあぁぁッ!! いっ…いやぁぁぁぁっ! だ…だめっ!! あぐっ!
あ…あたし…っ、も…もう、い…イキ…そ……ああっ…イッちゃ…う……あ……あ
っ! ダメェーッ!」
乾きかけていた汗が再び吹き出し、小刻みに痙攣し始めた先生の身体がその予
兆を示す。
「だ…ダメだよっ! 先生っ まだだよ、まだだからねっ!」
慌てたような口調で言う俺。だがそう言いながらも、俺は意地悪くさらに弾む腰の
ピッチを上げていく。
「あっ!あっ!はっ! ああぁぁぁーっ!! ほ…ホ…ン…ト……も…もう…ダメッ!
か…感じ…すぎて……あ…スゴ…イッ! くあぁぁぁっ!
い…い…イ…ク……あはぁっ…もうだめ…かはぁッ…い…イッちゃうゥゥゥ…ッ!!」
天を仰ぎ、激しい絶叫を上げる先生。
やがて激しく痙攣した後、どさりと俺の胸へ倒れ伏し、荒い息使いのほかはぴくりと
も動かなくなった。
「はぁっ…はぁっ…はぁぁぁ……く…栗本…キミ…ホント…すごい………
……え? な…何…?」
顔を起こし、片目を開けてわずかに微笑む先生。
だが……
「あれ? 先生……まだだよ。言ったじゃん? ほら…ほら……」
俺はとぼけた口調でそう言いつつ、腰を再び上下させる。
そう、言葉通り、俺は『まだ』だったのだ。
「え……あ……? ち…ちょっと?」
あわてて、がばっと上体を起こす先生。
…あらら。でもその方が好都合☆
俺は再び相見えた先生の乳房に手を伸ばし……
「ね…先生、ちゃんと、男を満足させてこそ『大人の女』でしょ…☆
さあ、『本番』はこれからだよっ!」
まずはごあいさつ、とばかりに一際強く先生を突き上げた。
「あ…ああああああっ!! そ…そん…な、も…もう…ダメ……やっ…やだ…いやぁぁ
…」
俺の肩をがっしりと掴み、鳴きわめく先生。
だがむろん、そんなことで俺の動きが止まるはずもなく、先生の泉に深く突き刺さ
った 俺の熱と欲望の塊は、ところせましと先生の内部を暴れ回った。
「あはぁぁぁ…ん、う…うそ…で…しょ…? あ…ん、ああ…ん、も…もう…!?」
自分の意思とは裏腹に先生の熱き泉は、さらに俺を求めんがごとく、とめどなく淫
らな愛液を沸き立てていった。
理性による戸惑いと、より深い快楽を求める『牝』としての欲望が渦巻き、先生は
時折、何かに怯えるような表情を見せる。
あまりの快感に、半ば恐ろしくなったのように・・・・・
だがむろん、こんな状況で理性の方が勝るはずもない。
全身を激しく揺さぶられ、やがて先生は愛欲という渦に巻かれ、深い欲望の底へと
堕ちていった。
「くあぁぁぁっ…! だ…ダ…メェ…ひあぁぁ……こ…こわれちゃ…うぅぅぅっ!」
わずかに残った理性が言葉を紡ぐも、肉体は言うことを聞かず、先生はうねる腰を
前後左右に激しく揺さぶる。
また時折、何度か迎えた絶頂のため、先生の全身は狂おしく震えるが、それでも
俺は動きを止めず、絶え間なく先生を突き上げた。
幾度となく絶叫を上げ、何度も俺の腹の上で絶頂を迎える先生………
もはや、俺と先生の繋がっている部分はおびただしいほどの量の愛液に浸されて
いた。
そして、ようやく……
「く…っ! せ…先…生、俺…イク…よ」
俺も絶頂を迎えようとしていた。
だが……俺の発したその言葉も、今の先生にきちんと届いていたのか……
「はぁ…ん☆ ひあ…ぁぁ…ん★ くうぅぅぅ…ん★ あ…はぁぁぁぁん…☆☆☆」
かろうじて、喘ぎ声は上げているものの、先生の瞳にはまったく正気の光は映って
はおらず、その肉体はただ俺の揺さぶるままに上下する人形のように思えた。
「く…イ…ク…せ…先生…っ!」
「は…あひぃぃぃぃ…! はぁぁぁぁ…ん☆」
苦悶の表情を浮かべ、俺は迸った……
そして先生は、恍惚の笑みを浮かべたまま、俺の上で失神した…………
快楽の刻は終りを告げ、俺たちは互いの汗で水溜まりのようになった床の上に重
なり合ったまま、遠のく意識の中で安らかな余韻に包まれていった。
・・・・・・さて、俺たちは、明日からどーすんだろう???
ぼんやりとする思考の中、俺の頭にはいつまでもその疑問が浮かんでいた・・・・・
ホワイトルーム・2 完。
その後、晃君の疑問を解決するような(^^;)「ホワイトルーム・3」へつづく
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