ホワイトルーム・4

Milkey Night〜帳の降りたサーフライダー〜

 

(9)

 またさらに、俺は先生にのしかかるように覆い被さり、より深くへと自分自身を埋め、

ミもフタも遠慮もない勢いで腰のピッチを上げる。

 ずんずんずんずんずんっ!

「ンっ!…んあぁぁぁぁ〜っ!だ…だめ…っ…お…おかしくなっちゃ…んうぅっ!」

 先生は、その青いベッドカバーに横向きの顔を半ばまで埋め…

「んああっ!や…ぁ…っ…あ、あたし…す…すごい…かん…感じるっ!!」

 歓喜に喘いで鳴き叫ぶ。

 もはや身体のどこにもほとんど力が入らない様子で、両手両足を開いたうつぶせ

状態のまま小刻みに震えつつ………。

 一方、俺は、そんな先生の悦びの色を見て取り、昼間…林の中で得たあの感覚

をもう一度味わいたくなり……

 …って、でも後ろからだとどーすれば………?……と、そーか☆

 あぐねた思いはすぐに閃き、形となり、

「ん…っ!」

 俺は先生を抱きかかえるようにして、身体を横向きにすると、そのやわらかな太

ももを掴んで先生の片足を大きく掲げ、

「んぁっ?…な、なに?……ひっ…い…いや…ぁ……」

 代わりに差し込んだ自分の足を前に入れ替え、繋がってる部分の密着度を大きく

してさらに先生の奥へと……

 ずぶぶ…っ

「ひ…っ…?…く、くりも……んぐ…ぅ…っ!」

 これ以上ないと思われるところからさらに深くへと差し込まれ、驚きに言葉を失う

先生。

 またその一方で、

(…?)

 途中、先端が何かに当たったような感覚に包まれ、俺の頭が一瞬いぶかるが、

「ん…っ!」

 興奮しきった身体は、勢いを殺すこともせず、さらに深くへと腰をおしだす。

 ぴったりと密着した二人の股間で、濡れた茂みが完全にすり合わさり―――

 …ず…ずぶずぶずぶ…っ!

 表現がおかしいが、何か…やわらかで固いものを突き抜けたような不思議な感覚。

 と同時に、

「っ!?…んぁ…っ?…んはぁあぁぁっ!!」

 目を大きく見開き、驚嘆と苦悶の入り混じった先生の嗚咽。

 次いで、

「んぅ…っ?」

 …な…なんだ…コレ…?

 先生の中にいる『俺」が、昼間のとき以上の激しい収縮に包まれ、

(す…すっげ…え)

 とてつもない快感に、思わず俺は一時腰の動きを止めていた。

 だがそれでも……

「んぁあっ!やっ…な…なにコレ…?い……や…ぁ…す…すごい…深…いぃっ!」

 たぶん、先生も俺と同じ…いや、それ以上の感覚に襲われたのか、

「い…いやぁ…ぁ…あ…はぁっ…はぅぅぅ…んっ!…くぅぅぅぅ〜〜〜っ……!」

 横向きの身体をくの字に曲げ、打ち震えて襲い掛かる感覚に耐えている様子。

 また俺も、この全周囲にまとわりついた何かがちりちりと刺しこんでいるような

刺激に、いつまでもじっとしていられず、

「せ…先生…こ…コレ?……んっ!んっ!」

 たまらなくなった俺が、その感覚から逃れるように力を込めて再度腰を強く打ち

出すと、

「ひ…ひぁあっ!い…嫌ぁぁぁ!す…すごい…そこ…っ!んん…くぅぅぅぅっ!」

 丸まった先生の身体が、びくんっ…と跳ね上がり、

「は…はあァッ!? …あっ!くっ!い…いやっ!す…すっ…ごい……スゴいところに

…あ…当たって…る……んあァッ!あああああああああーーーーっ!」

 逃れようのない快感にベッドカバーをかきむしって、狂ったように乱れ喘ぐ先生。

 そしてほどなく……

「んはあぁぁぁ…はぁっはぁあああはぁう…っ!」

 見る間に、先生の目は虚ろになり、喜悦の笑みが口元に浮かぶ。

 と同時に、

 …ぬ゛くんっ…

(ん…くっ!すっ…げえ……中で…絡みついてくる…!)

 先生の中で、蠢く何かに弄ばれるような快感に眉をひそめて苦悶する俺。

「……ん…ぅ…っ!」

 また思わず、低い呻きを漏らしてしまい……

「ん…ぁ…え…?あ…は…こ…コレ?…こう…?…んん…っ!」

 そんな俺の様相を見て、先生は汗に輝く悦笑混じりで、俺をぎゅっ…と締め上げて

くる。

 うねうねと蠢き俺を包んでいたやわらかな壁が、急激に狭まった…そんな感覚に

……

「ん…っ?んぁ…!」

 苦鳴を上げて仰け反る俺。

 さらに先生は、

「はぁあ…んっ☆……コレなのね…?あは…もっとしてあげる……んっ!んっ!」

 びっしりと額に浮かんだ玉の汗を輝かせ、好奇の笑みでさらに中の俺を締めつけ

つつ……腰をくねらせ、執拗に俺を攻め立ててくる。

「うぁ…っ!う…くうぅぅぅっ!」

 たまらず俺は、背後からもぐりこむように先生の胸へと顔を埋め、横向きに揺らぐ

乳房をわしづかみにし、脇の下から脇腹を狂ったように舐めまわす。

「あっ!ひぅ?!あ…だ…だめっ…そんなとこ……っ!…ん…んぅうっ……

 ぞくぞくしただろう刺激にのけぞりつつも、だが今度ばかりは俺のいいようにはさせ

まいと、間断なく俺を締め付け……同時にさらに深い快感を求めて、懸命に腰をくねら

せる先生。

 またその動きによって、きつく狭い『中』で絡みつくモノに加え、ねじられこねくり回さ

れるような感覚に、俺は………

「んうっ…っ!…んあぁ…っ!」

 …や…やべっ…こ、これじゃ昼間とおんなじ……っ…!

 だが、そう思ったときにはすでに遅く。

「…んうぅぅぅぅぅ…っ!」

 重く低い呻きとともに、俺の意識は白濁していった……。

「んあっ!……え…?ま…また………?い…いやあぁ……」

 どこか非難めいた、か細い先生の悲鳴を捉えつつ……。   

(10)へつづく。

 

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