甘い欧州旅行
第五章 |
激夜 |
(3)
「あっ…! だ…だめ…っ」 洋子さんは慌てて俺の腕を押さえつけようとした…が、むろん、そんなもの が間に合うはずがない。素早く滑り込んだ俺の手は、すでにパンティの上か ら秘所にたどり着いていた。 「あんっ…ち、ちょっ…と…ま、待…っ…い…やっ……」 俺の指が『そこ』に届いたことを、文字通り肌で感じたのだろう。洋子さん は、俺の行為を止めさせようと、ガタンと音を立て椅子から立ち上がる…… が、すでに力の抜けた洋子さんの下半身はいうことを聞かず、よろけてしま い…… 「キャッ……んっ…あはぁっ! んん…っ!」 結果的に俺の身体に支えられ、さらに俺の指を深く迎え入れるハメとなっ た。 らっき☆ 自分から来てくれた。よーし! 「駄目だよ…洋子さん、座ってなきゃ…」 そう言って、洋子さんを再び椅子に座らせると、俺は再度指を小刻みに動 かし始めた。 「く…っ ふぁ…ぁ…はふ…っ!」 机に額を押し付け、身体をくの字に曲げて、洋子さんは股間に潜り込んだ 俺の手首を握り締めたまま、くぐもった声で喘ぐ。 そこへ、俺は追い討ちをかけるように、再び首筋に唇を寄せた。 さっきは効き目薄、だったけど、今度は…… 「はぁぁぁぁぁ……ん…」 机の上に散らばった書類がその空気の流れで震えるほどの深く、甘い洋子 さんの吐息。 首筋に受けた俺の熱い息が、洋子さんのはりつめていた糸を断ち切ったよ うだ。 洋子さんの表情から苦痛の色は消え、代わりに赤らめた頬に恍惚の光を携 えた瞳で、俺を振り返る。 「も…基明…ク…ン……わ…私………」 まだほんの若僧である俺の思い通りになってしまった…という屈辱感がよ り快感を高めてしまったのか。 ま、それはともあれ、 俺を見つめる洋子さんの潤んだ瞳に応えるよう、俺はブラウスのボタンを 丁寧に外し、ブラジャーを捲り上げて直に乳房を攻め始めた。 「ん…んふっ! んあ…あ…はぁ……っ!」 たわわな乳房が、いいように弄ばれ、その形が自由自在に乱される。ま た、パンティの上から愛撫を重ねていた指はしっとりと濡れた布の隙間から 中に滑り込んで、泉の中へ姿を消していった。 「あ、あはぁっ! そ…そこっ…くっ…ん…はぁぁぁぁん…ッ!」 身体をよじり、震える手を伸ばして俺の頭を自分の肩口へと抱き寄せる洋 子さん。 どうにもたまらなくなった様子である。 「…洋子さん……」 そして、俺はのぞきこむように洋子さんの瞳を見つめ、唇を重ねた。 「ん…むぅ…」 すぐさま押し入ってくる洋子さんの舌。と同時に彼女は後ろ向きに手を伸ば し、俺の股間をまさぐり始める。 ……お。 俺たちは激しく舌を絡ませ合い、互いの身体を狂おしくまさぐりあった。 しばし、室内に、ただひたすらに互いの身体を求め合う二人の荒い呼吸だ けが響く…… やがて、先にその均衡を破ったのは俺だった。 激しいキスの合間に、俺は洋子さんの『中』に入っていた指を、いっそう奥 まで捩じ込んだ。 「んん…んむっ!? うぁっ! はあ…んっ……あふっ! そ…そんな…ぁ っ!?」 ビクンッ!と大きく身体を震わせ、俺の首筋あたりに顔を埋める洋子さん。 そして…… 「…ね…ねぇ…あ…あたし…もう…ダメ……」 震えるハスキーな声が、俺の耳をくすぐった。 その刺激で、一瞬硬直した俺のスキをついて、洋子さんは俺の首に掛かっ た両腕をゆるゆると下ろし、潤んだ瞳で俺を見詰めながら、崩れるように柔 らかな絨毯の上に横たわっていった。 う…うおっ☆ 「来……て……★」 両手を差しのべ、悩ましい目で俺を招く洋子さん。 はだけたブラウスが、まるでしどけない羽衣をまとった天女のように俺の目 に映り…… 「……………」 さらに、タイトなスカートは腰まで捲れ上がり、そこから伸びるしなやかな脚 線と淡いブルーのパンティが見え隠れする様は、全裸よりもなお煽情的で… ………って、も、もうだめ。ガマンの限界…… 「…基明…クゥン、どうしたの…?」 ……………… 妖しい笑みさえ浮かべ、洋子さんは身をくねらせて、さらに俺を誘う。 ………………ぷち。 頭の中で何かが弾け、俺は獣のごとく洋子さんに襲いかかった。 「キャ…ァ…ッ! ん…ああ…っ! も…もとあ…き…くん…っ?」 まるで、破かんばかりの勢いで、洋子さんの身体を包む邪魔な物をはぎ取 っていく俺。 そして最後の布を足から抜き取ると、荒々しく両方の太ももを開き、身を屈 めて股間に顔を埋めた。 「あ…! あはァ…ッ! ちょ…やっ…んっ! あぁっ! ああんっ!」 俺はまるで乾きに飢えた野獣のように音を立てて洋子さんの泉をすする。 「はぁ…ッ! ああああーッ! ひぁぁぁぁっ! い…イイッ…ス…ゴ…イー ッ!!」 頭を左右に振り乱し、歓喜の声を上げる洋子さん。 また、喘ぎながらも、俺の股間を求めて徐々に身体をずらしていった。 この辺が、洋子さんのすごいところ…… むろん、俺はそれを無言で承知し、身体を反転させて洋子さんの顔をまた ぐような格好になった。 期待感で、俺の腰の辺りが熱くなる。 そして、洋子さんは手早い動作で、俺のズボンを下着もろとも膝の辺りまで 下ろすと、 「…アグッ……」 間髪入れずに、俺のこわばりにしゃぶりついてきた。 「ん…くっ!!」 途端に絡み付いてきた洋子さんの舌の刺激に思わず声を上げてしまう俺。 さもありなん、その激しさたるや、水の滴るような音が部屋中に響くほどで ある。 「んぐっ! んんっ! ちゅ…ちゅ…んむっ…はむっ! んぐ…んんんっ!」 まるで何かにとりつかれたように、頭を振り、荒い息を吐き俺のモノを貪り 弄ぶ洋子さん。 熱いぬめりで更に生気を吹き込まれた俺のモノは洋子さんの口の中でいっ そう堅く大きく、また熱くなっていくのであった。 うあ……さ、最高っ! やがて…… 『それ』が口の中に収まり切らなくなるほど怒張したとき、洋子さんは一度 口を離した。 「んはぁ………凄い… ふふ……喉の奥まで…届きそうよ」 先端をちろちろと舐めつつ妖しい笑みを浮かべる洋子さん。 「んふ…今度は……こうしてあげる……」 すかさず、今度は両手で根元を握りしめ、 全体に舌を絡ませ始めた。 くぅぅぅっ! な、何かの触手が絡み付いてる……みたいだ。 ……けど、このままやられっぱなしって訳にはいかない! 俺は股間に這い回る洋子さんの舌の快感に耐えながら、いっそう激しく洋 子さんへの攻撃を再開した。 「ん…あんっ!」 俺はまるで、「食べる」ようにそこ全体を口に含み、舌先を尖らせて奥深くま で舌をねじ込んでいく…… 「ああああああぁーっ! あ…あ…うぁ…んっ…ああ…く…っ…あぐぅ、うっ …はぁ…っ…アアアーッ! んむぅぅぅ…っ!」 「ん…んああっ…よ…洋子…さんっ」 互いに負けまいと、愛撫の攻防を繰り広げる俺と洋子さんであったが、そ んな闘いもそう長くは続かなかった。 「ん…んああっ!も、基明クンっ…わ、私…も、もう…もう………」 「う…くぁっ!お…俺…も…」 互いに我慢の限界が来たようである。 |
「激夜」(4)へつづく。